わけありくんを護ります


その後つれてこられたのはもちろん、生徒会室で。中には竹森くんが待っていた。

「凛ちゃんっ、比江島くんも……ごめんね、急に呼び出して」
「いや、大丈夫だけど……何があったの?」

いつもと空気が違い、3人が私たちに向ける目も……どこか違う。

不穏な感じ──

「……これを見ろ」

違和感を感じる中、松野くんはテーブルの上に紙を叩きつけ、私の背中を押した。
比江島くんも、押されたのか私と並ぶと、見ろと言われた紙へ視線を落とす。


「っこれは……」
「こ、これってこの前の……!?」

比江島くんの動揺した言葉に、3人の顔が歪む。

「どういうことか、俺らに話してもらうぞ──」

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