裏社会の私と表社会の貴方との境界線
side真聖琉叶 〜ゲーム開始〜
琉愛姉との話がつき、僕は立ち上がった。
目線で合図を送ると琉愛姉は目的の場所に走っていった。
この作戦が成功する可能性は限りなく低いけれど、これ以外に方法がないんだ仕方がない。
それよりも、僕は自分の心配をするとしよう。
「話はついたのかな?なら、早くゲームしよ〜」
僕は目の前にいる悪魔に視線を向けた。
相変わらずニコニコと笑っていて、全てを見抜いてしまうような目をこちらに向けている。
「うん、大丈夫だよ。それじゃ、ゲーム開始だ」
僕はそう言って笑った。
今の僕の勝利条件は、無傷でできるだけ時間を稼ぐこと。
琉愛姉が必ず帰ってくると信じて。
そう考えているうちに、目の前の空気がサッと裂けた。
攻撃されたことを察知して素早く避ける。
同じ針による攻撃。
けれど、さっきとは速さがまるで違う。
あとほんの少し遅れただけで、僕の目に針が刺さっていただろう。
そう考えただけでゾッとする。
「すご〜い!この速さでも避けられるんだね!僕、感動しちゃったぁ」
そう言って拍手をするリオ兄。
なんとも言えない不気味さがある。
こんなのをいつまでも相手していると、気が狂ってしまいそうだ。
「ところでさ、君って戦えるの?」
僕はその質問には答えなかった。
代わりに素早く動き、リオ兄の目に前まで一直線に走って懐に入った。
護身用の短剣でリオの喉を突いた時——。
その瞬間リオ兄は後ろに避けてしまった。
速すぎる…!!
リオの素早さには、自分の速さでは到底追いつけない速度だと思った。
それにあの冷たい目は、危険すぎる。
「まあ、さすがメア家の教育を受けただけはあるね〜。でもさ、レオの得意分野は研究でしょ?戦闘派じゃないし。勝算はどこにあるの?」
先程のようなふざけた感じは全くなくなった。
リオ兄が本気になった。
でもそれは、時間稼ぎできるのは長くないことを意味する。
だからって、負けてやらないけど。
「それは見てからのお楽しみだよ。リオ兄、このままサク兄のところにいくのはよくないと思うよ?」
「へぇ〜。そう言うってことは、勝てる自信があるんだ?」
「あるさ。僕たちには神がついてる」
僕は不敵に笑って見せた。
僕たちがリオ兄に勝つには、琉愛姉が動くしかない。
そして、リオ兄が琉愛姉を止めなかった時点であとは運勝負になる。
これは賭けだ。
命をかけた賭け事。
「リオ兄、残念だね。君はもう負けたようなものだよ」
僕はリオ兄にもう一度刃を向けた。
少しだけ表情が揺らいだのを見逃さなかった。
華恋ちゃんは言っていた、リオは“まだ”僕たちにつく可能性があるって。
味方は多い方がいいし、なにより華恋ちゃんの言い方的に「仲間にして」という感じだった。
だったらそれに従うだけ。
僕は地面を蹴ってリオ兄のところに向かった。
「っ…!!」
けれど、僕はすぐに引き返した。
リオ兄の攻撃だ。
今度は腕に針が刺さってしまった。
毒は効かなくても、単純に痛みは感じる。
リオ兄の目は本気だった。
「僕が負けた?なにそれありえないだけど。そういうのは、僕が本気を出してからいうものだよ」
恐怖で一歩後ずさったが、やはり負けるわけにはいかない。
僕はリオ兄を睨み返した。
「僕たちの実力を見せてあげる!」
ゲームが再開した。
目線で合図を送ると琉愛姉は目的の場所に走っていった。
この作戦が成功する可能性は限りなく低いけれど、これ以外に方法がないんだ仕方がない。
それよりも、僕は自分の心配をするとしよう。
「話はついたのかな?なら、早くゲームしよ〜」
僕は目の前にいる悪魔に視線を向けた。
相変わらずニコニコと笑っていて、全てを見抜いてしまうような目をこちらに向けている。
「うん、大丈夫だよ。それじゃ、ゲーム開始だ」
僕はそう言って笑った。
今の僕の勝利条件は、無傷でできるだけ時間を稼ぐこと。
琉愛姉が必ず帰ってくると信じて。
そう考えているうちに、目の前の空気がサッと裂けた。
攻撃されたことを察知して素早く避ける。
同じ針による攻撃。
けれど、さっきとは速さがまるで違う。
あとほんの少し遅れただけで、僕の目に針が刺さっていただろう。
そう考えただけでゾッとする。
「すご〜い!この速さでも避けられるんだね!僕、感動しちゃったぁ」
そう言って拍手をするリオ兄。
なんとも言えない不気味さがある。
こんなのをいつまでも相手していると、気が狂ってしまいそうだ。
「ところでさ、君って戦えるの?」
僕はその質問には答えなかった。
代わりに素早く動き、リオ兄の目に前まで一直線に走って懐に入った。
護身用の短剣でリオの喉を突いた時——。
その瞬間リオ兄は後ろに避けてしまった。
速すぎる…!!
リオの素早さには、自分の速さでは到底追いつけない速度だと思った。
それにあの冷たい目は、危険すぎる。
「まあ、さすがメア家の教育を受けただけはあるね〜。でもさ、レオの得意分野は研究でしょ?戦闘派じゃないし。勝算はどこにあるの?」
先程のようなふざけた感じは全くなくなった。
リオ兄が本気になった。
でもそれは、時間稼ぎできるのは長くないことを意味する。
だからって、負けてやらないけど。
「それは見てからのお楽しみだよ。リオ兄、このままサク兄のところにいくのはよくないと思うよ?」
「へぇ〜。そう言うってことは、勝てる自信があるんだ?」
「あるさ。僕たちには神がついてる」
僕は不敵に笑って見せた。
僕たちがリオ兄に勝つには、琉愛姉が動くしかない。
そして、リオ兄が琉愛姉を止めなかった時点であとは運勝負になる。
これは賭けだ。
命をかけた賭け事。
「リオ兄、残念だね。君はもう負けたようなものだよ」
僕はリオ兄にもう一度刃を向けた。
少しだけ表情が揺らいだのを見逃さなかった。
華恋ちゃんは言っていた、リオは“まだ”僕たちにつく可能性があるって。
味方は多い方がいいし、なにより華恋ちゃんの言い方的に「仲間にして」という感じだった。
だったらそれに従うだけ。
僕は地面を蹴ってリオ兄のところに向かった。
「っ…!!」
けれど、僕はすぐに引き返した。
リオ兄の攻撃だ。
今度は腕に針が刺さってしまった。
毒は効かなくても、単純に痛みは感じる。
リオ兄の目は本気だった。
「僕が負けた?なにそれありえないだけど。そういうのは、僕が本気を出してからいうものだよ」
恐怖で一歩後ずさったが、やはり負けるわけにはいかない。
僕はリオ兄を睨み返した。
「僕たちの実力を見せてあげる!」
ゲームが再開した。


