ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜
華恋ちゃんが真剣な顔をして言った。


そう言ってくれて、とても嬉しかった。


本当はすごく怖くて、それと同時にみんなが傷つくのが怖い。


私は…何をすれば正解なんだろう。


そんな気持ちがぐるぐる。


その時、彩鈴ちゃんが何かを言った。


「えっ…皇くん…」


「……皇がどうかしたの?」


私達は不思議な反応をした彩鈴ちゃんを見つめる。


その視線が気まずいのか、慌てている。


「…僕の心を読んだんでしょ?双羽さん」


にこっと彩鈴ちゃんに笑顔を向ける皇くん。


あれ?


な、なんだか皇くんから黒いオーラが。


「え…あのー…ごめんなさい!悪気はないよ?!だ、だから!言わないので…」
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