ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜
彩鈴ちゃんがそう言った直後、空き教室にチラッと見えた金髪。


それを華恋ちゃんの髪だと確信した私は、彩鈴ちゃんの腕をひいて教室のドアを開けた。


「華恋ちゃ…」


その光景は、私には理解しづらいものだった。


華恋ちゃんは涙を流して真白くんに抱きしめられている。


それから、真白くんを突き放した。


「ごめんなさい、今はちょっと…無理なの」


その言葉にショックを受けたのか、表情をゆがめて真白くんは謝った。


「ごめん」


そう言って、私達には目もくれずに教室を出ていった。
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