ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜
記憶を消された?
それから私は今起きている出来事を語った。
華恋ちゃんが女神だということを知っているから、全てを話すことができた。
転生者であること、転校生の真白くんのこと、どう接すべきか悩んでいること。
全てを話したうえで、界李くんは真剣な表情で言った。
「その真白って奴と話し足りないんだと思うけどな〜。華恋の方は真白を想うばかりで、そいつの気持ちをしっかり認識できてない。俺も話すのは得意じゃないし、そういう経験は多いんだよ」
「そう…なんだね。やっぱり、ふたりはしっかり話し合うべきだよね!」
私の言葉に柔らかく微笑んだ。
「そうだな。俺だったら無理矢理ふたりきりの空間作って、話さなきゃいけない状況を作っちゃうかな〜。ていっても、めっちゃ強引になりそうだけど」
そう言ってくすくすと笑った。
界李くんは行動力が凄そうだし、強引なこともすぐやっちゃいそう。
私のことも抱えて走り回るし…。
「でも、私はそんなことできないよ」
「…じゃあさ、夢乃が第三者になってやればいいんだよ」
「第三者?」
「そう。全く関係なくても、その場に夢乃がいることでふたりが冷静に話せるんじゃないかな〜って。どうしても止めてくれる人がいないとまずいよなって場面になることもあるだろうしさ」
私はその言葉に納得した。
そっか、私がいてもいいんだ。
きっとそれは関係ない私だからできることなんだ。
私はコクッと頷いた。
「うん。ありがとう!なんかできる気がしてきた!ありがとうね、界李くん」
私が笑うと、界李くんがそっと抱きしめてきた。
「あー好き。めっちゃかわいい」
いきなりそんなことを言うものだから、びっくりしちゃうよ。
それに、どういう意味?
「あ、あのっ…」
「ごめん。いきなり。記憶消されてんだから覚えてないもんな…」
「え?」
「あー、いや。なんでもない」
小さな声で呟いた界李くんだったけれど、私にはしっかり聞こえてしまった。
記憶を消された、とたしかにそう言っていた。
けれど、私が聞く間もなく界李くんは去ってしまう。
「おっと。ナイト様が来てるぜ?俺はこの辺で退散するわー。んじゃ、また会おうぜ」
そう言って、ひょいと窓から落ちていってしまった。
私は慌てて外を見るけど、そこにはもう界李くんの姿はなかった。
「聞けなかったな…」
結局、謎が多くなっただけ。
そう肩を落としていると、いきなり教室のドアが開いた。
「界李となにしてた?」
いつもの優しい声じゃない、怒っているような低い声。
そこにいたのは皇くんだった。
「す、皇くん…帰ったんじゃ…!」
「それよりさ。答えてよ」
そう言って私を逃さないようにしてきた。
視線が合って、さらに逃げられない。
「えっと…ただちょっと相談にのってもらっただけ」
「へぇ。それで抱きついたりするわけ?」
「っ…!?み、見てたの!?」
私の言葉に反応して、皇くんの表情が苦しそうに歪んだ。
「夢乃の契約者は俺でしょ?誰にでも触れさせちゃダメじゃん」
前にもそんなことを言っていたことがあった気がする。
その時も、皇くんの行動の意味は理解できずだった。
「特に界李は夢乃をさらおうとしてるんだからさ。もっと危機感持てって」
あれ?
心配してくれてるのかな。
「なんだ。心配してくれてたんだね…!ありがとう!」
私がそう言うと、皇くんは大きなため息をついた。
「ほんと鈍すぎ。ま、いいや。そういうことで」
「んん…?違ったの?」
「なんでもない。ほら、戻るぞ」
そのまま皇くんに手をひかれ、生徒会室に戻されてしまった。
華恋ちゃんが女神だということを知っているから、全てを話すことができた。
転生者であること、転校生の真白くんのこと、どう接すべきか悩んでいること。
全てを話したうえで、界李くんは真剣な表情で言った。
「その真白って奴と話し足りないんだと思うけどな〜。華恋の方は真白を想うばかりで、そいつの気持ちをしっかり認識できてない。俺も話すのは得意じゃないし、そういう経験は多いんだよ」
「そう…なんだね。やっぱり、ふたりはしっかり話し合うべきだよね!」
私の言葉に柔らかく微笑んだ。
「そうだな。俺だったら無理矢理ふたりきりの空間作って、話さなきゃいけない状況を作っちゃうかな〜。ていっても、めっちゃ強引になりそうだけど」
そう言ってくすくすと笑った。
界李くんは行動力が凄そうだし、強引なこともすぐやっちゃいそう。
私のことも抱えて走り回るし…。
「でも、私はそんなことできないよ」
「…じゃあさ、夢乃が第三者になってやればいいんだよ」
「第三者?」
「そう。全く関係なくても、その場に夢乃がいることでふたりが冷静に話せるんじゃないかな〜って。どうしても止めてくれる人がいないとまずいよなって場面になることもあるだろうしさ」
私はその言葉に納得した。
そっか、私がいてもいいんだ。
きっとそれは関係ない私だからできることなんだ。
私はコクッと頷いた。
「うん。ありがとう!なんかできる気がしてきた!ありがとうね、界李くん」
私が笑うと、界李くんがそっと抱きしめてきた。
「あー好き。めっちゃかわいい」
いきなりそんなことを言うものだから、びっくりしちゃうよ。
それに、どういう意味?
「あ、あのっ…」
「ごめん。いきなり。記憶消されてんだから覚えてないもんな…」
「え?」
「あー、いや。なんでもない」
小さな声で呟いた界李くんだったけれど、私にはしっかり聞こえてしまった。
記憶を消された、とたしかにそう言っていた。
けれど、私が聞く間もなく界李くんは去ってしまう。
「おっと。ナイト様が来てるぜ?俺はこの辺で退散するわー。んじゃ、また会おうぜ」
そう言って、ひょいと窓から落ちていってしまった。
私は慌てて外を見るけど、そこにはもう界李くんの姿はなかった。
「聞けなかったな…」
結局、謎が多くなっただけ。
そう肩を落としていると、いきなり教室のドアが開いた。
「界李となにしてた?」
いつもの優しい声じゃない、怒っているような低い声。
そこにいたのは皇くんだった。
「す、皇くん…帰ったんじゃ…!」
「それよりさ。答えてよ」
そう言って私を逃さないようにしてきた。
視線が合って、さらに逃げられない。
「えっと…ただちょっと相談にのってもらっただけ」
「へぇ。それで抱きついたりするわけ?」
「っ…!?み、見てたの!?」
私の言葉に反応して、皇くんの表情が苦しそうに歪んだ。
「夢乃の契約者は俺でしょ?誰にでも触れさせちゃダメじゃん」
前にもそんなことを言っていたことがあった気がする。
その時も、皇くんの行動の意味は理解できずだった。
「特に界李は夢乃をさらおうとしてるんだからさ。もっと危機感持てって」
あれ?
心配してくれてるのかな。
「なんだ。心配してくれてたんだね…!ありがとう!」
私がそう言うと、皇くんは大きなため息をついた。
「ほんと鈍すぎ。ま、いいや。そういうことで」
「んん…?違ったの?」
「なんでもない。ほら、戻るぞ」
そのまま皇くんに手をひかれ、生徒会室に戻されてしまった。


