ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜
私の声を聞いた時、美琴ちゃんは驚いたようにパッと顔を上げた。


その時目があったが、すぐに逸らされてしまった。


私には、美琴ちゃんはすごく動揺しているように見えた。


けれどすぐに落ち着きを取り戻し。


「…私はあなたと会ったことありませんよ?ですから、人違いじゃないですかね?」


「えっ?そ、そんなはずは…」


この目の前にいる子は、容姿も身長も、声も喋り方も全てが私の記憶の中にある「日向美琴」と同じものなのだ。


美琴ちゃんじゃないなら…このそっくりな子は誰?


これだけ一緒だなんて、ドッペルゲンガーとか。


そんな、よく分からない可能性を考えてしまう。


「まあ、ともかく!自己紹介でもしましょうか?これから一緒に生徒会活動をしていくわけですし」


気まずくなってしまった空気を、華恋ちゃんが直してくれたようだ。


さらに、私に「大丈夫?」と声をかけてくれた。


うぅ…華恋ちゃん、優しすぎるよ〜。


「うん、平気だよ…!」と小声で言うと、華恋ちゃんは「よかった」と言った。


それからみんなのことを見て。
< 65 / 352 >

この作品をシェア

pagetop