ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜
「えっと、昊乃空さんだったよね!合ってるかな?よろしくね!」


私がフォローすると昊乃さんはありがとう、とでも言うように首を縦にぶんぶんと縦にふった。


一通り私達の挨拶が終わったところで、体育館の扉が開かれる音がした。


ちょうど小翠先生達が来たところだったようだった。


もうそろそろだと思うと、グッと不安が押し寄せてくる。


私はその不安を飲み込むかのように、ゴクッと喉を鳴らした。


いよいよ合同学年集会が始まった。


主な進行は小翠先生がしていて、司会等をやっていた。


集会で話された内容は行事のことについてと、寮生活について。


今週の土曜日には寮部屋の準備が出来るということで、全生徒の寮生活がスタートする。


もちろん私も入寮する。


寮は3つ用意されていて女子寮と男子寮、そして特別寮。


特別寮は契約を交わしている者同士が入れる寮で、女子寮や男子寮の人が行くことは禁止されているそうだ。


もちろんその逆も禁止。


契約については…。


「契約について全員に公表されるのは、次の合同学年集会の時になるので今聞かれても答えられません」


と小翠先生がきっぱりと言っていた。
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