離婚を前提にお付き合いしてください ~私を溺愛するハイスぺ夫は偽りの愛妻家でした~
昼食を済ませ、昼下がりに家を出た美鈴は自宅から三駅ほど離れた町の駅前の大通りを歩く。飲食店、コンビニ、美容室といろいろな店が立ち並ぶ中、五分ほど歩くと一階が病院になっているビルが現れる。美鈴はそのビルの外階段を上り、二階のフロアへと足を踏み入れた。
控室と書かれた部屋のドアを開け、「おはようございます」と挨拶をすれば、すでに中にいた人が同様の挨拶を返してくれる。お昼時もとうに過ぎた午後の時間帯だが、ここではこの挨拶をするのが習わし。初めは違和感を覚えていた美鈴も、今ではすっかり馴染んでしまった。もはやこれなしではスイッチが入らないような気さえしている。
あの日から大きく変化した千博との関係と美鈴自身の生活。美鈴がここにいるのもその変化のうちの一つで、これからを生きていく上でなくてはならないものだ。
なにしろ半年後には離婚をして、美鈴は一人になる。今までのように専業主婦として過ごしていくわけにはいかない。職も住むところも見つけないと生きていけないのだ。
特に仕事はすぐに見つかる保証もないからと早々に職探しを始め、この『夢川ゼミナール』で働き始めた。ここは小学生から高校生までを対象にした学習塾で、美鈴は英語の塾講師として働いている。
控室と書かれた部屋のドアを開け、「おはようございます」と挨拶をすれば、すでに中にいた人が同様の挨拶を返してくれる。お昼時もとうに過ぎた午後の時間帯だが、ここではこの挨拶をするのが習わし。初めは違和感を覚えていた美鈴も、今ではすっかり馴染んでしまった。もはやこれなしではスイッチが入らないような気さえしている。
あの日から大きく変化した千博との関係と美鈴自身の生活。美鈴がここにいるのもその変化のうちの一つで、これからを生きていく上でなくてはならないものだ。
なにしろ半年後には離婚をして、美鈴は一人になる。今までのように専業主婦として過ごしていくわけにはいかない。職も住むところも見つけないと生きていけないのだ。
特に仕事はすぐに見つかる保証もないからと早々に職探しを始め、この『夢川ゼミナール』で働き始めた。ここは小学生から高校生までを対象にした学習塾で、美鈴は英語の塾講師として働いている。