はるけき きみに  ー 彼方より -
「みんな、よく来てくれた」
 彼らを迎え入れた。

 だがこの上で何が出来るのか。
 傭兵団は優に五十を超えている、かたやこっちはわずか十名だ。
 思案しても何の策も浮かばない。

 そんなときだった。
 正面の傭兵が動いた。

 屋敷の門をやぶろうとしていた。

 ・・だが。
 ズギュ―ン!
 鋭い音がした。

「じ、銃だ、銃を撃ったのだ」
 傭兵がわめく。

 斉極屋の窓から放たれたのだ。
 目を凝らしてみる、すると窓という窓から銃が向けられている。
 射撃手が次の弾を撃とうとしていた。

「ひけっ、引くのだ、後方で体勢を立て直すのだ」

 蜘蛛の子を散らすように逃げて行った。
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