きみと私の恋のみち〜想いを伝えたい〜
ティロリン。カレーライスを口に運んでいるとふいにスマホからメールの着信音が鳴った。見ると、綾香と美桜、友香とのグループメールで綾香からメールが来ていた。
『明日休みじゃん?だからみんなで遊びに行かない?』
私が読み終わる前に、既読が2ついて、すぐに美桜と友香が返信した。
美桜→『お、それいいじゃん!どこに何時集合にする?』
友香→『行く行く!桜坂公園に10時集合にしようよ。羽音愛、行く?』
私はすぐさまスマホを手に取り、返信する。
『うん、私も行かせて!聞いてもらいたいこと、あるし。楽しみ!』
明日、綾香たちに恋の話について聞いてもらおうかな。みんなをばかにしてたなんて私がばかみたい。たぶん綾香たちはこういうむねきゅんって感じが体験したくて、楽しくて恋バナ好きになったのかな。少しだけ綾香たちの気持ちがわかったような気がした。
翌日。私は早起きして早速身だしなみを整え始めた。
髪の毛は、左側の髪の毛をとってみつあみを編んでリボンのついたゴムで結んだ。リップを付けて、服は・・・・ふんわりガーリーにまとめたくて薄ピンク色の、金色のボタンがついたオシャレかわいいワンピースに身を包んだ。うん、キマってるぅ~。革のバッグにスマホと交通系アイシーカード、財布を入れて家を出た。桜坂公園に着くと、綾香たちはもう来ていた。綾香は白い清楚なブラウスに水色のミニスカ。美桜は白地のロゴTシャツに短パン。友香は黒いレースワンピースを着ていた。「みんな、お待たせ。」ふうふうと息を弾ませて言うと綾香は開口一番に「昨日、メールで書いてた聞いてもらいたいこと、ってなに?」って聞いてきた。「それ私も気になってた。眠れなかったくらいだよ。羽音愛が悩み事ってめずらしいじゃん?」友香が口を開く。「で、どうなの?」綾香がいかにも興味しんしんって感じで聞いてくる。「べ、別にそんな重いことでもないんだけど・・・・すっ、好きな人ができたら・・・・どうしたらいいのっ?!」「えっ、好きな人?!それって月音くんのこと?!」美桜が目を大きく見開いて私を見つめた。「ま、まさか告白するつもりなの?」「どうして全然教えてくれなかったの‼詳しく聞かせて?」みんなが興奮冷めやらぬって感じで交互に声を上げてくる。
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