きみと私の恋のみち〜想いを伝えたい〜
唐突に香波さんが苦しんでたことを知った。
私はそんな香波さんを目立ちたがり屋だとか、校則違反する問題児って思ってたけど、本当はもっと、思い悩んで、悩んで・・・・
私は黙ってくちびるを噛んだ。ぶつかった後、優しい香波さんを見せてくれたのは、少し私を信頼というか、安心できると思ってくれたからなんだろうか。
私はおしゃべりをしている香波さんに目をやる。
ごめんね。そう、思った。でも軽々しく聞こえそうなのでそう簡単には言えない。
『亜希様の力になれるっていうか、好きになってもらえると思ってたの。感謝を伝えたくて、クッキーを焼いたり、話しかけたり手伝ったりしたよ。』その言葉が頭に蘇る。
月音くんは、香波さんにとってとても大切な、希望みたいな存在だったんだ。
私が入り込む余地なんてないな、と思い、香波さんを応援したい気持ちになった。
でも、どこかもやもやする。う~ん?首をひねる。そして頭が導き出した答えは・・・・
私、月音くんのこと、好きなんだ!その気持ちにふたをしていただけだった・・・・
頬が熱くなるのを感じた。どうしようどうしよう!唐突にやってきた月音くんへの気持ちの答え。私はずっとそれを求めていたはずなのになぜか知ってしまったとうちょっぴりの後悔を感じる。はわああああああっ!
声にならない声がでる。
「ん?どうしたの、羽音愛。顔赤いけど大丈夫?熱でもある?」
美桜の心配した声が聞こえる。返事をする。
「えっ?う、うんっ。だだだ大丈夫だよッ!」心に余裕はない!から、ひっくり返った声が出てしまった。
「・・・・ほんとに?」
綾香が露骨に怪訝な顔をする。それは私の焦りを加速させた。
「ほ、ほんとに・・・っ。」
「ふうん?ほんとかなあ?顔が真っ赤っかですけど?」
インタビュアーにもなっているつもりなのか綾香がこぶしを握った手をマイク代わりに聞いてくる。
「何かあったんですか?羽音愛さん」
「私、月音くん・・・・」一度言葉を切り、ごくりとつばを飲み込んでからつづけた。
「月音くんがっ・・・・ほんとに・・・・正真正銘・・・・好きになっちゃったみたい。」真っ赤になっているであろう顔を両手で挟み込む。
「・・・・・」みんなは唖然とした顔でポカーンと、見つめてくる。
「羽音愛」綾香の口から出た言葉が意外にも重い雰囲気だったから私は黙って綾香を見つめ返す。
「ほ、ほんとだったんだね〜!やっと答えが出たんだあ・・・!」
ふんわりと優し気に、でも興奮した様子で言葉が続いて、身を引き締めていた私はびっくり!「う、うん・・・・・そうみたい。」
興奮する綾香とは一変、友香は思いの外冷静だった。
「やっぱり告るの?」
「え、告るって・・・・それはさすがに無理そう。だって、全然月音くんとしゃべったことがあんまりないもん。香波さんの大切な人でもあるし・・・・・」すると、美桜が私の方を見てはっきりと言い放った。
「そんな弱気だからダメなんだよ!香波さんにどういわれようが揺るがないのが恋心でしょ?香波さんに言われたならこっちだって案があるんだから!って立ち向かえばいいの!つまり、香波さんの恋のライバルだとして衝突すればいいの!」
「こっ、恋のライバル・・・?」
「そう!思い切り衝突できる恋こそが、ほんとの恋なの!」
美桜はどこか楽しそうに、一生懸命にか語っている
「そ、そうなのお?」まだまだ私は弱い。
「そう!だから月曜日、はっきり言えばいい。香波さんに、私とあなたはライバルだから。ってね。」美桜はどこかいたずらっぽい笑みを浮かべて言った。
私はそんな香波さんを目立ちたがり屋だとか、校則違反する問題児って思ってたけど、本当はもっと、思い悩んで、悩んで・・・・
私は黙ってくちびるを噛んだ。ぶつかった後、優しい香波さんを見せてくれたのは、少し私を信頼というか、安心できると思ってくれたからなんだろうか。
私はおしゃべりをしている香波さんに目をやる。
ごめんね。そう、思った。でも軽々しく聞こえそうなのでそう簡単には言えない。
『亜希様の力になれるっていうか、好きになってもらえると思ってたの。感謝を伝えたくて、クッキーを焼いたり、話しかけたり手伝ったりしたよ。』その言葉が頭に蘇る。
月音くんは、香波さんにとってとても大切な、希望みたいな存在だったんだ。
私が入り込む余地なんてないな、と思い、香波さんを応援したい気持ちになった。
でも、どこかもやもやする。う~ん?首をひねる。そして頭が導き出した答えは・・・・
私、月音くんのこと、好きなんだ!その気持ちにふたをしていただけだった・・・・
頬が熱くなるのを感じた。どうしようどうしよう!唐突にやってきた月音くんへの気持ちの答え。私はずっとそれを求めていたはずなのになぜか知ってしまったとうちょっぴりの後悔を感じる。はわああああああっ!
声にならない声がでる。
「ん?どうしたの、羽音愛。顔赤いけど大丈夫?熱でもある?」
美桜の心配した声が聞こえる。返事をする。
「えっ?う、うんっ。だだだ大丈夫だよッ!」心に余裕はない!から、ひっくり返った声が出てしまった。
「・・・・ほんとに?」
綾香が露骨に怪訝な顔をする。それは私の焦りを加速させた。
「ほ、ほんとに・・・っ。」
「ふうん?ほんとかなあ?顔が真っ赤っかですけど?」
インタビュアーにもなっているつもりなのか綾香がこぶしを握った手をマイク代わりに聞いてくる。
「何かあったんですか?羽音愛さん」
「私、月音くん・・・・」一度言葉を切り、ごくりとつばを飲み込んでからつづけた。
「月音くんがっ・・・・ほんとに・・・・正真正銘・・・・好きになっちゃったみたい。」真っ赤になっているであろう顔を両手で挟み込む。
「・・・・・」みんなは唖然とした顔でポカーンと、見つめてくる。
「羽音愛」綾香の口から出た言葉が意外にも重い雰囲気だったから私は黙って綾香を見つめ返す。
「ほ、ほんとだったんだね〜!やっと答えが出たんだあ・・・!」
ふんわりと優し気に、でも興奮した様子で言葉が続いて、身を引き締めていた私はびっくり!「う、うん・・・・・そうみたい。」
興奮する綾香とは一変、友香は思いの外冷静だった。
「やっぱり告るの?」
「え、告るって・・・・それはさすがに無理そう。だって、全然月音くんとしゃべったことがあんまりないもん。香波さんの大切な人でもあるし・・・・・」すると、美桜が私の方を見てはっきりと言い放った。
「そんな弱気だからダメなんだよ!香波さんにどういわれようが揺るがないのが恋心でしょ?香波さんに言われたならこっちだって案があるんだから!って立ち向かえばいいの!つまり、香波さんの恋のライバルだとして衝突すればいいの!」
「こっ、恋のライバル・・・?」
「そう!思い切り衝突できる恋こそが、ほんとの恋なの!」
美桜はどこか楽しそうに、一生懸命にか語っている
「そ、そうなのお?」まだまだ私は弱い。
「そう!だから月曜日、はっきり言えばいい。香波さんに、私とあなたはライバルだから。ってね。」美桜はどこかいたずらっぽい笑みを浮かべて言った。