きみと私の恋のみち〜想いを伝えたい〜
「あっ、ごめん。ほんとにごめんね!」
わざとにっこり微笑んで見せる。きっと、この素顔の人は、こういうやり方が一番だ。
「あ、それかママに言いつけてもいいよ?」笑顔を崩さずにそういうと、橘さんは顔をゆがませた。
「なっ・・・?!あ、あんたひどっ!私のこと、子供扱いしないでよね!!」
橘さんはほおをひくひくさせている。
「じゃあ、もういい?一限目、始まっちゃうしね。じゃあね。」
そう言って、席に戻ろうとしてから、もう一度振り返る。今度は笑顔ではなく、冷たい目を向けて。
「ごめん、もう私のことは放っておいて。かまわなくていいから。」
そのまま一度も振り向かずに席へ向かう。できるだけ、優雅に、きれいに、見えるように。「さっすが羽音愛!すごかったね。」綾香が興奮しながら駆け寄ってきて私は笑った。「そうかなあ?まあ、言いたいこと、言っただけだもん。まあ、橘さんも大変だなとは思ったけどねー。」語尾を伸ばして明るく言うと、今度は美桜が笑顔になる。
「もう、羽音愛先輩ったらご謙遜を。」と、先輩と呼んできたのだ。
「なにー?先輩って。」美桜の肩をつかんでぴょんぴょん跳ねながら聞くと、美桜はちょっそして笑う。
「だって、橘さん、しゃべしゃべても私勝ち目ゼロだもん。」
あはは・・・とへらっとした笑みを浮かべた。
「まあ、橘さんの気持ちもわかる。確かに月音くんはビジュいいし、性格もいい。人気だってことはよく、わかるもん。みんなが橘さんと月音くんがお似合いって言ってて、橘さんってどんな人なのかなって思ってたんだけど確かにかわいい子だった。同い年と思えないくらい。」どんなに心がすさんでいても、橘さんの美人さは素直にほめることができた。
きっと、橘さんにはつらい思いをさせてしまったと思うし、心を傷つけてしまったかも知れない。橘さんに直接言ったからにはちゃんと月音くんと仲良くしようと思った。
わざとにっこり微笑んで見せる。きっと、この素顔の人は、こういうやり方が一番だ。
「あ、それかママに言いつけてもいいよ?」笑顔を崩さずにそういうと、橘さんは顔をゆがませた。
「なっ・・・?!あ、あんたひどっ!私のこと、子供扱いしないでよね!!」
橘さんはほおをひくひくさせている。
「じゃあ、もういい?一限目、始まっちゃうしね。じゃあね。」
そう言って、席に戻ろうとしてから、もう一度振り返る。今度は笑顔ではなく、冷たい目を向けて。
「ごめん、もう私のことは放っておいて。かまわなくていいから。」
そのまま一度も振り向かずに席へ向かう。できるだけ、優雅に、きれいに、見えるように。「さっすが羽音愛!すごかったね。」綾香が興奮しながら駆け寄ってきて私は笑った。「そうかなあ?まあ、言いたいこと、言っただけだもん。まあ、橘さんも大変だなとは思ったけどねー。」語尾を伸ばして明るく言うと、今度は美桜が笑顔になる。
「もう、羽音愛先輩ったらご謙遜を。」と、先輩と呼んできたのだ。
「なにー?先輩って。」美桜の肩をつかんでぴょんぴょん跳ねながら聞くと、美桜はちょっそして笑う。
「だって、橘さん、しゃべしゃべても私勝ち目ゼロだもん。」
あはは・・・とへらっとした笑みを浮かべた。
「まあ、橘さんの気持ちもわかる。確かに月音くんはビジュいいし、性格もいい。人気だってことはよく、わかるもん。みんなが橘さんと月音くんがお似合いって言ってて、橘さんってどんな人なのかなって思ってたんだけど確かにかわいい子だった。同い年と思えないくらい。」どんなに心がすさんでいても、橘さんの美人さは素直にほめることができた。
きっと、橘さんにはつらい思いをさせてしまったと思うし、心を傷つけてしまったかも知れない。橘さんに直接言ったからにはちゃんと月音くんと仲良くしようと思った。