きみと私の恋のみち〜想いを伝えたい〜
悪そうな笑みを浮かべて言う。すると、「ケンカはやめようよ。」この場のピリピリとした空気にそぐわない柔らかな声が聞こえてきた。見ると、学級委員であり、生徒会役員でもあるクラス一、いや、学校一の優等生、明日葉愛羅(あすばあいら)さんが見つめている。「ほら、あと一分で受業始まっちゃうよ、次歴史だから遅れたら先生の雷が落ちちゃう。」くすりと笑ってそういう明日葉さんにみんな安心したのか教科書を取り出し始める。
しばらくして歴史担当の先生が来たけれど私たちのグループと香波さんのグループでピリピリしたまま。香波さんは時々私のことをにらみつけてくる。
「ほら、香波。横をくな。板書はうつしたのか?」先生に自分だけ声を掛けられ、香波さんは不満そうだ。
月音くん、どうにかしてくれるよね?見ると月音くんは興味なさげに窓の外の葉桜を見つめていた。
しばらくして歴史担当の先生が来たけれど私たちのグループと香波さんのグループでピリピリしたまま。香波さんは時々私のことをにらみつけてくる。
「ほら、香波。横をくな。板書はうつしたのか?」先生に自分だけ声を掛けられ、香波さんは不満そうだ。
月音くん、どうにかしてくれるよね?見ると月音くんは興味なさげに窓の外の葉桜を見つめていた。