首吊り台での出会い
 死刑執行人が私の罪状を読み上げた。
「○○人、オンリーユー子(仮名)は、我が国のホテル内で未成年者にいかがわしい行為をして金品を譲渡していた児童買春罪により、死刑とする」
 絞首台に登らされた私は大声で全否定した。
「違う違う! あれは純愛だって!」
 死刑執行人は耳を貸そうとしなかった。
「諦めろ、おとなしく死ね」
「死んでたまるものですか!」
 暴れる私の首に死刑執行人は器用に縄をかけた。上手いものだ……と感心している場合ではない。
「あれはプレゼントをしただけ! 愛情の証しだったの! 買春なんて、とんでもない!」
 同じことを私は裁判でも言った。裁判官は信じてくれなかった。この死刑執行人も同じだった。
「お前が関係した者たちは全員、買春だったと認めているぞ。諦めるんだ」
「いやあ! どうして愛し合うだけで死刑にならないといけないよお~!」
 泣き叫ぶ私の前に突然、翼の生えた美少年が現れた。
「えっと、君がオンリーユー子さんだね。初めまして、僕が君を担当する死神だ」
「え(やだちょっとマジで好みのタイプなんですけど)」
「君を死後の世界へ優しくエスコートするよ」
「え(きゃっ、ちょっとどころか、物凄くときめいちゃってんですけど! 心臓が張り裂けそうなんですけど!)」
 次の瞬間、私の足元の床が開いた。やがて私の心臓は張り裂ける前に動きを止めた。
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