リンチだぜ！ 痛快ざまぁ異世界物語

　闇の絶対的権力者の愛人となったヒロインの私は秘密組織を使い、私を泣かせた奴らに復讐した。
　拉致された奴らは最初、混乱する。私が現れると大抵は怒り狂う。
「お前の仕業か！　おい、早く縄を解け！」
　もちろん、縄は解かない。解くとしても、それは私のざまぁが終わってからだ。私は宣告する。
「まずは異世界ナメクジに全身の垢を舐め取ってもらいましょう」
　異世界ナメクジは普段、人間の垢は食べない。だけど、絶食状態で飢え死に寸前だと話は別だ。獲物となった人間の全身を舐め回し、垢を削って食べる。垢を食べられた人間は、ナメクジの粘液による痛さと痒さで気が狂いそうになるのだ。
「ああ痛痒い！　助けて！」
　当然、私は助けない。もっと苦しませる。これから連載が続く限り、リンチを続けるのだ。ざまぁ！