ほおづき

玄関に捨て置かれたひとりの男の子は

それでも舞台に立つ人になった

家からでられないひとりの男の子は

それでも、立ち向かった

惨めなわたしでいればいい

はだかのわたしでいればいい

昏い女でいればいい

感謝をした、

わたしはあちら側の人間だと思った

ドレスも着た

ハイヒールも履いた

全部無理してて、偉いと思う。

玄関に捨て置かれた男の子は

捨て置かれたひとたちを
捨て置かないひとになった

そのひとは
こころは人と人とのあいだにある
といっていた

わたしはしきりに
心ってどこにあるとおもいますか
ひとに尋ねることをしていたが

そんな遊びも辞めてしまった

こころは、ほおづきのなかにある

こころは、あなたのなかにある

わたしのこころは彼が持っている

閉じこもりの男の子は

くうきになった

くうきよりけえきをよくえらんで

くうきを失っては
ぴーぴーないてる私を

彼が抱きしめる、人生だった。
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