学校の人気者は私だけを離してくれない
数日後。
偶然聞いてしまった。
女子トイレの中。
「紗羅って邪魔だよね。」
「冬人の隣は楓でしょ。」
「机の落書きも上手くいったし。」
聞き覚えのある声。
楓さんだった。
足が震えた。


その時。
後ろから声がした。
「何してんの。」
冬人くんだった。
全員の顔色が変わる。
楓さんも青ざめる。
「冬人……違うの。」
「何が。」
声が冷たい。
「私、冬人のために――」
「勝手に決めんな。」
教室より静かな空気。
「紗羅傷つけるならもう話しかけるな。」
楓さんは泣きながら去っていった。
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