学校の人気者は私だけを離してくれない
だけど事件はそれだけじゃなかった。
休日。
私は駅前で兄と買い物をしていた。
「紗羅ー。」
「お兄ちゃん遅い!」
兄は大学生。
昔から仲が良かった。
すると向こう側から誰かがこちらを見ていた。
冬人くんだった。
目が合う。
だけど彼はそのまま立ち去った。
翌日。
冬人くんは一言も話してくれなかった。
LINEも既読がつかない。
「冬人くん?」
「……。」
「何か怒ってる?」
「別に。」
明らかに怒っていた。
そして放課後。
ようやく口を開いた。
「昨日の男誰。」
「え?」
「駅前にいたやつ。」
その瞬間。
私は全てを理解した。
「お兄ちゃんだよ!?」
「……は?」
「実のお兄ちゃん!」
冬人くんの顔が固まる。
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