December〜この愛が続きますように〜
「綺麗な花束ね。もしかして、私へのクリスマスプレゼント?」

「……もう一つ、プレゼントがあるんだ。予定とだいぶ違ったけど」

気を取り直して前はポケットから箱を取り出す。その箱を開ければダイヤモンドの指輪があった。

「僕と、結婚してください」

「……はい。喜んで」

真冬が幸せそうに笑う。その表情は今日見た中で一番綺麗なものだった。前の顔にも笑みが浮かぶ。レストランは祝福の拍手に包まれた。

「指輪、嵌めてもいい?」

「お願いします」

前は指輪を真冬の薬指に嵌めていく。しかし、ここでもトラブルが発生した。指輪が入っていかないのだ。

「……ごめん。サイズ、小さかった」

「明日一緒にお店に行って直してもらおう」

謝る前に真冬が笑いかける。トラブル続きのクリスマスだったが、前の胸には幸せが広がっている。

この幸せが続きますように。そう祈りながら前と真冬は笑い合った。






黄色のガーベラの花言葉「究極の愛」

40本の意味「永遠の愛を誓います」
< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

浅葱と萌葱の検死報告〜ラスト・ドレスを纏ったシンデレラ〜

総文字数/6,989

ミステリー・サスペンス16ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
人はいつか死を迎える。 事故死、病死、老衰。そして殺人。 様々な理由で人は命を落とす。そして、その死について調べる職業も存在する。 遺骨の身元や死因を特定するのが、法人類学者の仕事だ。 ※本作はフィクションです。実際の事件や団体には関係ありません。主人公と準主人公が英語を話している時は、敬語表記となっています。
恐怖探偵団と魔法の世界

総文字数/23,912

ホラー・オカルト56ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
魔法の世界。そんなものがあるなんて、知らなかった。でもそんな世界にも、裏の顔がある。 「私は諦めないわ。だって、こんなところで終わりたくないもの」 私も、諦めたりなんかしない。
劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

総文字数/147,454

ファンタジー321ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ずっと、自分の居場所なんてないと思ってた

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop