The previous night of the world revolution5~R.D.~
「や、やべぇ…。ケーキが食えないなんて…。マジでやべぇ…」
アイズの説明で、事の重大さを理解したらしく。
アリューシャは珍しく青ざめて、そしてルルシーに飛び付いた。
「やべぇぞルル公!呑気にしてる場合じゃねぇ!アリューシャ達がケーキ屋を守らねぇと!アリューシャの!ケーキが!」
「うるせぇな、アリューシャ…。ケーキくらいなくなったって良いだろ…」
「良い訳ねぇだろ!ケーキだぞ!?アリューシャの大好きなおやつが!なぁルレ公!?」
え、俺?
「ルレ公だって、おやつ食べられなくなったら困るだろ!?」
「確かに。俺も毎晩『おやつ』を食べてますからね。なくなったら困りますよ」
「…お前の『おやつ』は意味が違うだろ」
ルルシーのツッコミは、まぁ聞こえなかったとして。
おやつの種類が何であれ、なくなったら困るのは一緒。
「例えケーキ屋がなくなったとしても、砂糖と小麦粉と卵が市場に出回る限り、俺が手作りしてやるから心配ないぞ、アリューシャ先輩」
「ルリ公マジ神!アリューシャの味方!」
「おいルリシヤ。アリューシャを甘やかすな」
うちには頼もしい後輩がいるもんね。
何かの物資が不足しても、大抵のものは別の何かで代用してくれそうだ。
「でもねアリューシャ。問題はケーキ屋さんだけじゃないんだよ」
「何だと?」
「ケーキ屋さんが潰れてなくなると同時に、アイスクリーム屋さんも、クレープ屋さんも、クッキー屋さんもなくなっちゃうんだ」
「…!?」
クッキー屋さんなんてあるのかな、と思ったが。
アリューシャには、そういう説明をした方が分かりやすいと判断してのことだろう。
要するに、ケーキがなくなったら、アイスもチョコもクッキーも、連鎖的になくなるよ、ってこと。
「マジかよ!この世の終わりじゃねぇか!おやつのない世界に、アリューシャが生きてる意味はあるのか!?」
「…お前の生きる意味は、おやつオンリーなのか?」
というルルシーのツッコミは、これまた聞こえなかったとして。
「そしてついには、おやつが全滅してしまう。アリューシャはおやつタイムに、何のおやつも食べられなくなっちゃうんだ」
「嫌だ…。そんなの嫌だ!助けてルリ公!」
「任せろアリューシャ先輩。牛乳がなければ牛を飼い、砂糖がなければサトウキビを植え、卵がなければ養鶏を始めるまでのことだ」
なんて逞しいルリシヤ。
一生、ついていきます。
アイズの説明で、事の重大さを理解したらしく。
アリューシャは珍しく青ざめて、そしてルルシーに飛び付いた。
「やべぇぞルル公!呑気にしてる場合じゃねぇ!アリューシャ達がケーキ屋を守らねぇと!アリューシャの!ケーキが!」
「うるせぇな、アリューシャ…。ケーキくらいなくなったって良いだろ…」
「良い訳ねぇだろ!ケーキだぞ!?アリューシャの大好きなおやつが!なぁルレ公!?」
え、俺?
「ルレ公だって、おやつ食べられなくなったら困るだろ!?」
「確かに。俺も毎晩『おやつ』を食べてますからね。なくなったら困りますよ」
「…お前の『おやつ』は意味が違うだろ」
ルルシーのツッコミは、まぁ聞こえなかったとして。
おやつの種類が何であれ、なくなったら困るのは一緒。
「例えケーキ屋がなくなったとしても、砂糖と小麦粉と卵が市場に出回る限り、俺が手作りしてやるから心配ないぞ、アリューシャ先輩」
「ルリ公マジ神!アリューシャの味方!」
「おいルリシヤ。アリューシャを甘やかすな」
うちには頼もしい後輩がいるもんね。
何かの物資が不足しても、大抵のものは別の何かで代用してくれそうだ。
「でもねアリューシャ。問題はケーキ屋さんだけじゃないんだよ」
「何だと?」
「ケーキ屋さんが潰れてなくなると同時に、アイスクリーム屋さんも、クレープ屋さんも、クッキー屋さんもなくなっちゃうんだ」
「…!?」
クッキー屋さんなんてあるのかな、と思ったが。
アリューシャには、そういう説明をした方が分かりやすいと判断してのことだろう。
要するに、ケーキがなくなったら、アイスもチョコもクッキーも、連鎖的になくなるよ、ってこと。
「マジかよ!この世の終わりじゃねぇか!おやつのない世界に、アリューシャが生きてる意味はあるのか!?」
「…お前の生きる意味は、おやつオンリーなのか?」
というルルシーのツッコミは、これまた聞こえなかったとして。
「そしてついには、おやつが全滅してしまう。アリューシャはおやつタイムに、何のおやつも食べられなくなっちゃうんだ」
「嫌だ…。そんなの嫌だ!助けてルリ公!」
「任せろアリューシャ先輩。牛乳がなければ牛を飼い、砂糖がなければサトウキビを植え、卵がなければ養鶏を始めるまでのことだ」
なんて逞しいルリシヤ。
一生、ついていきます。