The previous night of the world revolution5~R.D.~
会見内容を、簡単に要約しよう。
つまりは。
『天の光教』は宗教団体で、宗教活動は自由。
デモ行為そのものも、罪ではない。
しかし『天の光教』のデモ行為の頻度の多さ。
そして、デモによって与える社会的影響の大きさ。
これらを鑑みて、『天の光教』は単なる宗教団体ではなく、女王と帝国騎士団率いるルティス帝国政府を打倒しようとする、反政府組織とみなした。
要するに、『天の光教』を国家の敵だと認識した訳だ。
また、帝国騎士団は、秘密裏に『天の光教』の教祖、ルチカ・ブランシェットと会談したことも明かしていた。
これは良い判断だと思う。
間違いなくルチカ教祖は、「帝国騎士団と話し合ったのに、彼らは耳を貸してくれなかった」と宣言するだろうから。
秘密裏に行われたこの会談を、『天の光教』より先に、帝国騎士団が明らかにした。
これによって、帝国騎士団は「自分達に疚しいところはない」という姿勢を示したことになる。
難しい話だが、要するに、どんな秘密でも、秘密にされていたことがバレると、人々の反感を買うものだ。
例えるなら…そうだな。
俺に、取引先の大企業の御曹司を落とすお仕事が来たとしよう。
俺はお仕事として、その御曹司と腕を組んでデートしていた。
その姿を、偶然通りかかったルルシーが目にしてしまった。
俺にそんな仕事が来ていたことを知らなかったルルシーは、きっと俺が浮気したとショックを受け、怒るだろう。
その後俺が、いくら「あれは仕事だったんですよ」と釈明しても、ルルシーは不機嫌な顔。
当たり前だ。
でも、そんなお仕事を頼まれた時点で、俺がルルシーにその内容を明かしていたら?
「今度、取引先の大企業の御曹司を落とすお仕事が入ったんですよ」と、前もって伝えておいたら?
ルルシーが街で偶然、俺と御曹司がデートしている姿を見たとしても。
「あぁ、そういえばそんな仕事が入ってるって言ってたな」と納得して、浮気を疑うことはないだろう。
そういうこと。
だからルルシー、俺が街で他の誰かとデートしてるところ見ても、嫉妬しないでね。
俺の一番はルルシーだけだから。
…で、話を戻すとして。
『天の光教』のデモは、単なる宗教活動の域を越えており、国内に内乱を巻き起こす可能性がある。
その思想・教義からしても、明らかにルティス帝国の現体制を批判するものであり。
彼らの宗教団体の規模からしても、デモによって与える社会的影響は大きなものになると推測される。
また、これ以上デモ行為が増えれば、『天の光教』とは関係ない一般市民の生活が脅かされることになる。
今のところデモによる負傷者は出ていないが、これ以上デモがエスカレートすれば、一部の熱烈な信徒が暴徒化する恐れがある。
宗教団体と政府の争いに、無辜の国民に被害を出してはいけない。
その為、帝国騎士団はデモ行為の中止を提案し、ルチカ・ブランシェット教祖と直接交渉したものの。
双方の理解は得られず、妥協点を探ることも出来ず、交渉は決裂した。
よって、今後『天の光教』を反政府組織とみなし、もしデモ行為が行われたとしたら、断固としてこれを取り締まる。
また、宗教団体としての『天の光教』は、これからも活動を容認することとする。
宗教活動そのものは許すが、それ以上の行為は許さない。
宗教が政府との境を越えることは許さない。
それ以外なら活動しても良いよ、と。
以上が、会見の内容である。
つまりは。
『天の光教』は宗教団体で、宗教活動は自由。
デモ行為そのものも、罪ではない。
しかし『天の光教』のデモ行為の頻度の多さ。
そして、デモによって与える社会的影響の大きさ。
これらを鑑みて、『天の光教』は単なる宗教団体ではなく、女王と帝国騎士団率いるルティス帝国政府を打倒しようとする、反政府組織とみなした。
要するに、『天の光教』を国家の敵だと認識した訳だ。
また、帝国騎士団は、秘密裏に『天の光教』の教祖、ルチカ・ブランシェットと会談したことも明かしていた。
これは良い判断だと思う。
間違いなくルチカ教祖は、「帝国騎士団と話し合ったのに、彼らは耳を貸してくれなかった」と宣言するだろうから。
秘密裏に行われたこの会談を、『天の光教』より先に、帝国騎士団が明らかにした。
これによって、帝国騎士団は「自分達に疚しいところはない」という姿勢を示したことになる。
難しい話だが、要するに、どんな秘密でも、秘密にされていたことがバレると、人々の反感を買うものだ。
例えるなら…そうだな。
俺に、取引先の大企業の御曹司を落とすお仕事が来たとしよう。
俺はお仕事として、その御曹司と腕を組んでデートしていた。
その姿を、偶然通りかかったルルシーが目にしてしまった。
俺にそんな仕事が来ていたことを知らなかったルルシーは、きっと俺が浮気したとショックを受け、怒るだろう。
その後俺が、いくら「あれは仕事だったんですよ」と釈明しても、ルルシーは不機嫌な顔。
当たり前だ。
でも、そんなお仕事を頼まれた時点で、俺がルルシーにその内容を明かしていたら?
「今度、取引先の大企業の御曹司を落とすお仕事が入ったんですよ」と、前もって伝えておいたら?
ルルシーが街で偶然、俺と御曹司がデートしている姿を見たとしても。
「あぁ、そういえばそんな仕事が入ってるって言ってたな」と納得して、浮気を疑うことはないだろう。
そういうこと。
だからルルシー、俺が街で他の誰かとデートしてるところ見ても、嫉妬しないでね。
俺の一番はルルシーだけだから。
…で、話を戻すとして。
『天の光教』のデモは、単なる宗教活動の域を越えており、国内に内乱を巻き起こす可能性がある。
その思想・教義からしても、明らかにルティス帝国の現体制を批判するものであり。
彼らの宗教団体の規模からしても、デモによって与える社会的影響は大きなものになると推測される。
また、これ以上デモ行為が増えれば、『天の光教』とは関係ない一般市民の生活が脅かされることになる。
今のところデモによる負傷者は出ていないが、これ以上デモがエスカレートすれば、一部の熱烈な信徒が暴徒化する恐れがある。
宗教団体と政府の争いに、無辜の国民に被害を出してはいけない。
その為、帝国騎士団はデモ行為の中止を提案し、ルチカ・ブランシェット教祖と直接交渉したものの。
双方の理解は得られず、妥協点を探ることも出来ず、交渉は決裂した。
よって、今後『天の光教』を反政府組織とみなし、もしデモ行為が行われたとしたら、断固としてこれを取り締まる。
また、宗教団体としての『天の光教』は、これからも活動を容認することとする。
宗教活動そのものは許すが、それ以上の行為は許さない。
宗教が政府との境を越えることは許さない。
それ以外なら活動しても良いよ、と。
以上が、会見の内容である。