エリート脳外科医の長い恋煩い〜クールなドクターは初恋の彼女を溺愛で救いたい〜
柊哉side
師走の忙しいさは落ち着き、今年最後の一週間は比較的穏やかに過ぎていった。そして、年内最後の勤務を終えた優茉は天宮さんと二人でお疲れ様会をするそうで、帰っても家にいない。なので俺は親友二人に声をかけ馴染みのバーへと足を運んだ。
もし優茉から連絡があれば迎えに行けるようノンアルコールを頼み先に飲んでいると、翔と伊織が揃って入って来るのが見えた。
「おう、お疲れ!」「久しぶり!柊哉」と二人はビールを頼みカウンターに座る。
「お疲れ、早かったな」
「もう年内の締めは終わってるからな。今日はほぼ全員定時上がりだよ」
「俺も先週までは超忙しくてさ、寝る暇もなかったけどなんとか落ち着いたよ」
約三ヶ月ぶりの再会にそれぞれの近況や仕事の話を一通りしながら料理をつまむ。
優茉の事が気になり、時々メッセージが来ていないか確認していた俺に「柊哉、さっきからスマホ気にしてるけど何かあるの? 仕事?」と伊織が覗き込んでくる。
「いや、よっぽどの事がない限り今日は呼ばれないよ」
「じゃあ彼女か?」とニヤリとしながら俺の肩に手を置く翔。
「え!そうなの?というか、この前言ってた同棲の話はどうなったの?続き聞いてないんだけど!」
「なんとか婚約まで辿り着けたよ」
「マジかよ!」「本当に⁈」と同時に驚きの声を上げる二人。
そしてここまでの経緯をかいつまんで話すと、二人はまた同時に声を上げた。
「「加賀美の令嬢ヤバ....」」
「彼女可哀想...でも柊哉の事大好きなんだね!本当に良かったよ、おめでとう!」
「お前マジでよくやったな!おめでとう!」と二人に祝福され、照れ隠しにグラスを口につけた。
「まさか柊哉が一番に結婚するとはなぁ。それにしても、柊哉のために自己犠牲を払っちゃうような彼女、見てみたいなぁ」とニヤニヤしながら顔を近づけてくる伊織を制しながら、再びスマホを確認するがメッセージは来ていない。
「で?これから彼女迎えに行くのか?」
「いや、分からない。病院の近くで先輩とご飯食べるだけだから大丈夫だとは言われてる」
「ふーん?だから今日俺らを呼んだわけか。帰っても彼女いないから」
「ふっ、まぁな」
「じゃあやっぱり迎えに行こうよ!お酒飲んで酔っちゃったらナンパされちゃうかもよ?」と今度は悪い顔で俺を焚き付けようとする。
「やめとけ伊織。これから酔った彼女を介抱して、あつーい夜を過ごすんだろうからな?」そう冷やかす翔の言葉に思わず、口に運ぼうとしていたグラスを持った手が止まった。そんな俺をみて勘の良い伊織がまた騒ぎだす。
「まさか柊哉...まだ手出してないとか言わないよね?」
「ははっ、そんなわけないだろ?こんだけ一緒に暮らしててまだ手出してないなんてこと...ってマジかよ?」と反論しない俺に二人も動きを止める。
「本当に?だって数ヶ月一緒に住んでて、もう婚約者なんでしょ?」
「...だからだよ。タイミングっていうか...わかんないんだよ」もう観念してそう話すと二人は驚愕という顔で見ている。
「...すげぇな、お前...」
「いや偉いよ柊哉!それだけ彼女が大切なんだね。でも、なかなか女の子からそういうのは言いづらいんじゃない?なんかアピールとかサインはなかったの?」
「彼女だってお前から来てくれんのを待ってんじゃないのか?」
「待ってあげるのも優しさだけどさ、あんまり待たせると彼女も心配になっちゃうかもね?私の事欲しくないのかな?って」
「え...?そう、なのか...?」
「はぁー、柊哉は本当に女心ってものに疎いんだから」
「だったら今日をそのタイミングにすればいい。酔って帰ってきたところを...」
「何言ってんの翔!絶対だめだよ!ここまで待ったんだから、ちゃんと素面の時に優しーく抱いてあげないと!」
「でもそのタイミングはいつ来るんだよ?このままだとずっと来ないんじゃねぇの?」
「それは柊哉と彼女次第だけど...酔った勢いはダメなの!」
二人の言い合いを聞きながらグラスを煽り飲み干すと、俺のスマホが着信を知らせる。
「あっ!彼女じゃない?やっぱりお迎え必要なんだよ!」
「だからってお前が行っても邪魔だろ」
「邪魔しないよ!ちょこっと彼女の事みて帰るだけ!」
「やめとけって」
また言い合いを始めた二人から離れ、静かな所で電話にでた。
師走の忙しいさは落ち着き、今年最後の一週間は比較的穏やかに過ぎていった。そして、年内最後の勤務を終えた優茉は天宮さんと二人でお疲れ様会をするそうで、帰っても家にいない。なので俺は親友二人に声をかけ馴染みのバーへと足を運んだ。
もし優茉から連絡があれば迎えに行けるようノンアルコールを頼み先に飲んでいると、翔と伊織が揃って入って来るのが見えた。
「おう、お疲れ!」「久しぶり!柊哉」と二人はビールを頼みカウンターに座る。
「お疲れ、早かったな」
「もう年内の締めは終わってるからな。今日はほぼ全員定時上がりだよ」
「俺も先週までは超忙しくてさ、寝る暇もなかったけどなんとか落ち着いたよ」
約三ヶ月ぶりの再会にそれぞれの近況や仕事の話を一通りしながら料理をつまむ。
優茉の事が気になり、時々メッセージが来ていないか確認していた俺に「柊哉、さっきからスマホ気にしてるけど何かあるの? 仕事?」と伊織が覗き込んでくる。
「いや、よっぽどの事がない限り今日は呼ばれないよ」
「じゃあ彼女か?」とニヤリとしながら俺の肩に手を置く翔。
「え!そうなの?というか、この前言ってた同棲の話はどうなったの?続き聞いてないんだけど!」
「なんとか婚約まで辿り着けたよ」
「マジかよ!」「本当に⁈」と同時に驚きの声を上げる二人。
そしてここまでの経緯をかいつまんで話すと、二人はまた同時に声を上げた。
「「加賀美の令嬢ヤバ....」」
「彼女可哀想...でも柊哉の事大好きなんだね!本当に良かったよ、おめでとう!」
「お前マジでよくやったな!おめでとう!」と二人に祝福され、照れ隠しにグラスを口につけた。
「まさか柊哉が一番に結婚するとはなぁ。それにしても、柊哉のために自己犠牲を払っちゃうような彼女、見てみたいなぁ」とニヤニヤしながら顔を近づけてくる伊織を制しながら、再びスマホを確認するがメッセージは来ていない。
「で?これから彼女迎えに行くのか?」
「いや、分からない。病院の近くで先輩とご飯食べるだけだから大丈夫だとは言われてる」
「ふーん?だから今日俺らを呼んだわけか。帰っても彼女いないから」
「ふっ、まぁな」
「じゃあやっぱり迎えに行こうよ!お酒飲んで酔っちゃったらナンパされちゃうかもよ?」と今度は悪い顔で俺を焚き付けようとする。
「やめとけ伊織。これから酔った彼女を介抱して、あつーい夜を過ごすんだろうからな?」そう冷やかす翔の言葉に思わず、口に運ぼうとしていたグラスを持った手が止まった。そんな俺をみて勘の良い伊織がまた騒ぎだす。
「まさか柊哉...まだ手出してないとか言わないよね?」
「ははっ、そんなわけないだろ?こんだけ一緒に暮らしててまだ手出してないなんてこと...ってマジかよ?」と反論しない俺に二人も動きを止める。
「本当に?だって数ヶ月一緒に住んでて、もう婚約者なんでしょ?」
「...だからだよ。タイミングっていうか...わかんないんだよ」もう観念してそう話すと二人は驚愕という顔で見ている。
「...すげぇな、お前...」
「いや偉いよ柊哉!それだけ彼女が大切なんだね。でも、なかなか女の子からそういうのは言いづらいんじゃない?なんかアピールとかサインはなかったの?」
「彼女だってお前から来てくれんのを待ってんじゃないのか?」
「待ってあげるのも優しさだけどさ、あんまり待たせると彼女も心配になっちゃうかもね?私の事欲しくないのかな?って」
「え...?そう、なのか...?」
「はぁー、柊哉は本当に女心ってものに疎いんだから」
「だったら今日をそのタイミングにすればいい。酔って帰ってきたところを...」
「何言ってんの翔!絶対だめだよ!ここまで待ったんだから、ちゃんと素面の時に優しーく抱いてあげないと!」
「でもそのタイミングはいつ来るんだよ?このままだとずっと来ないんじゃねぇの?」
「それは柊哉と彼女次第だけど...酔った勢いはダメなの!」
二人の言い合いを聞きながらグラスを煽り飲み干すと、俺のスマホが着信を知らせる。
「あっ!彼女じゃない?やっぱりお迎え必要なんだよ!」
「だからってお前が行っても邪魔だろ」
「邪魔しないよ!ちょこっと彼女の事みて帰るだけ!」
「やめとけって」
また言い合いを始めた二人から離れ、静かな所で電話にでた。