わたしを「殺した」のは、鬼でした
 ***

「お館様、『あれ』をどうするおつもりですか?」

 青葉が不可解そうな顔を向けて来る。
 暁月千早は――この「鬼の隠れ里」を統括する「お館様」である彼は、脇息に軽く寄り掛かりながら、視線だけを青葉に向けた。

「どう、とは?」
「……いえ」

 千早の声は静かだった。
 けれど千早が受け止めた途端、青葉は蒼白になり視線を落とした。
 どうやら、無意識のうちに相手を威圧していたようだ。

< 20 / 150 >

この作品をシェア

pagetop