結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
「白石さん、馴れ馴れしすぎますよ。史花さん、困ってるじゃないですか」


 助け船を出してくれた未希に微笑み返す。当然ながら自然というわけにはいかず、唇の端が引きつった。


「いや、事実を言っただけだよ。こんな美人がコントロールセンターに隠れていたとはね。俺ももっと見る目を養わないといけないな」


 自分の顎に手を添え、白石が唸るように言う。

(だけど、優成さんは自宅で私を見ても無反応だったのよね……。白石さんでさえ変化に気づいたのに。よっぽど私に興味がないのかな)

 さすがにガッカリだが、そもそも女嫌いだと堂々と宣言されているため優成を責められない。それにイメチェンは史花が勝手にしていることだ。

(くよくよしていたらダメ。ポジティブ思考が大事って書いてあったでしょ。まだまだこれからよ。がんばろう)

 夫婦仲がよくなる行動は、まだはじめたばかり。すぐに成果を期待するのは欲張りすぎだ。

 自分を鼓舞して気を取りなおす。史花がひとりで考え事をしているうちに、白石はテーブルから去っていった。
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