結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
優成が帰宅したのは翌日の夜だった。
「ただいま」
玄関で靴を脱ぎながらひとり言のように呟きつつ、廊下の先に視線を移す。このところ優成が帰宅すると史花が出迎えるようになっていたが、今日はそれがない。
彼女の靴はあるし、リビングから明かりが漏れているから夜勤ではないはずだ。
首を傾げながら足を進めると、史花はダイニングテーブルに突っ伏していた。
「寝てる、のか……?」
自室にこもることの多い彼女が、無防備な姿を晒すのは珍しい。
優成はテーブルの上で電源がついたままになっているノートパソコンの画面を覗き込んだ。
「……夫婦円満のコツ?」
映し出されていた記事のタイトルを思わず読み上げ、目を瞬かせた。
(これを読んで夫婦のあり方の研究でもしてたのか……?)