結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
翌日、出勤すると、コントロールセンターはいつもの通りだった。
「津城さん、おはよう。昨日は大変だったわね」
「あなたの仕事ぶりはみんな知ってるから」
「昨日は昨日。今日はまた気を引きしめてやっていこうな」
励ましの言葉をあちらこちらからかけられ、自然と気持ちが浮上する。その声に一つひとつ「ありがとうございます」と返し、木原のデスクに向かった。
「センター長、昨日はご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした」
「いや、私のほうこそ始末書を書かせて悪かったね」
頭を深く下げると、木原は手で顔を上げるよう促す。
「あのようなミスのないよう精いっぱいやっていきますので、またよろしくお願いします」
「もちろんだとも」
木原の穏やかな笑みに癒されつつ席に着く。周りを見回すと、未希の姿はない。
(今日は公休日じゃなかったはずだけど……)