結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
完全に拒まれている状況のため、なかなか踏ん切りがつかない。優成にとって史花は招かれざる客だ。


「ここはお願い。ね? 優成もお話しするくらいいいでしょう?」


 史花がチラッと盗み見ると、優成は観念したように軽く頷いた。


「失礼します」


 ひと言断って喜乃の隣に腰を下ろす。


「史花さんはなにを飲む?」
「喜乃さんと同じもので……」


 恐縮しつつお願いすると、喜乃は素早く店員を呼び、ホットコーヒーを注文した。

 改めて向かいに座る優成を見る。
 制服マジックという言葉があるが、彼の場合、パイロットの制服を着ていようがいまいが容姿の良さに違いがないのがわかる。黒いテーラードジャケットに白いシャツを合わせた装いは清潔感が際立ち、とてもよく似合っていた。

いつも制帽で見えなかった少し癖のある黒髪は綺麗に整えられ、涼しげな目元と相まって知的に見える。
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