結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
 なにが〝そうじゃない〟のかピンとこず、未希の言葉を待つ。


『……史花さん、これから会えませんか?』
「えっ? だけど体は平気なの?」


 急に会いたいとはどうしたのだろうか。


『お話ししたいことがあって……。じつは今、史花さんのマンションの最寄り駅にいるんです』


 どことなく神妙な声が史花の心をざわつかせる。
 以前、未希とはお互いが住んでいる街について話したことがあった。未希が両親と暮らす自宅は、史花たちのマンションとは五駅しか離れていない。


「それじゃ、ちょっと待ってね。優成さんに聞いてみるから」


 自分の名前を出された優成が、首を傾げて史花を見る。


『津城さんがいらっしゃるんですか?』
「今、帰ったところなの」
『そうでしたか。すみません……。あの、それじゃ津城さんにも一緒に聞いていただけたら……』
「優成さんにも?」
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