結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
「……ごめんなさい」


 未希はそう言うなり頭を深く下げた。


「えっ、なにが? どうしたの?」


 優成と目を合わせて首を傾げ合う。


「史花さんのフライトプランにミスを加えたのは私なんです」


 なにを言われたのか、すぐに理解ができない。未希が言っているのが先日のトラブルの件だとはわかる。でも――。

(未希ちゃんがミスを加えたってどういうことなの……?)

 なぜ彼女がそんな真似をするのか。史花と親しくしていたのはもちろん、ディスパッチャーを目指している人間としてあるまじき行為だ。それがどれだけ危険なことなのかわからないわけはないだろう。
 悲しみと憤りで言葉が出てこない。


「詳しく話を聞かせてくれ」

 史花に代わって優成が先を促す。落ち着いた声ではあるが、荒くなった呼吸から隠しきれない怒りを感じた。
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