結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
 未希はまだ支援者であり、一度送信されたデータへのアクセス権限はない。
 彼女がそんな重大なことに手を染めるのが信じられず、変更は無理だと思いたかった。


「小早川さんがシステムの人に史花さんのIDを聞きだしたんです。それを私に……」


 未希だけでなく、システムの人間まで巻き込むとは。


「小早川さんはどうしてそんなことを?」
「逆恨みだろう」


 史花の疑問に優成が答えると、未希は同意するように頷いた。


「俺が彼女の誘いをことごとく断ったから、その腹いせに史花を貶めたに違いない」
「そんな……」


 あまりにも浅はかで短絡的な行為が史花から言葉を奪う。
 優成につれなくされた鬱憤を晴らすために、航空機を危険に晒したのだとしたら許せない。


「キミはなぜ、彼女のそんな指示に従ったんだ。航空機に携わる仕事をしている人間として恥ずかしくないのか」
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