最強メイドここに君臨⁈

始まりはここに

『おい黒咲!いるか⁈今日こそ借金を返してもらうぞ!7970万、利子合わせて7974万!返せ!』
私は生まれながらにして過酷な人生だった。
両親はどちらもギャンブラー、母はホスト狂い、父はそんな母に嫌気がさして女を作って蒸発。
私はそんな環境で育ってきた。
信じられるのは、自分と金のみ。
人は信じない。
ろくなことがない。
母は私を都合のいい金づる程度にしか思っていない。
そんな中、母が家に帰って来なくなった。
元々帰ってくることは少なかったが、遂に1人で夜逃げ。
今まで両親が作った借金を齢15にして背負うことになった高校1年の黒咲華夜が、今、我が人生最大の危機に迫っている。
それはー
「おい、ガキ。親はどこだ。」
「…」
「もしかして…夜逃げか⁈…くそ!こいつの両親を探せ!」
まずい…
「へい!…しかし、このガキは…?とりあえず風俗へ?」
そう、借金取りに売られそうなのだ。
「こんな胸のないガキは売れん。ほっとけ。」
…助かった?
胸がないのは余計だが…
「とりあえず、事務所戻るぞ。」
「「「「へい!!」」」」
「おい。そこのガキ。なんか合ったらこの住所へこい。」
そう言って男は行った…
一枚の名刺を残してー
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