ソレが出て来る話を聞かないでください
悟志は自分の机に向かい、引き出しからペンケースを取り出しています。
「忘れ物取りに戻っただけ」
そう言ってペンケースを乱暴に鞄に突っ込んでいます。
「それより、お前はなにしてんの?」
「私は……えっと……」
返答に困って悟志とスマホを交互に見つめます。
それでもいい言い訳は見つかりませんでした。
「なにかあったのか?」
ちょっと心配そうな悟志の顔に、申し訳なさが込み上げてきます。
私と仲が良かった絵里が死んでしまってから、悟志はなにかと私のことを気にかけてくれているのです。
でも私は悟志に本当のことを相談することができません。
もどかしい気持ちでいっぱいになります。
「それ、もしかして動画撮ってんの?」
「あぁ……うん。そう」
「忘れ物取りに戻っただけ」
そう言ってペンケースを乱暴に鞄に突っ込んでいます。
「それより、お前はなにしてんの?」
「私は……えっと……」
返答に困って悟志とスマホを交互に見つめます。
それでもいい言い訳は見つかりませんでした。
「なにかあったのか?」
ちょっと心配そうな悟志の顔に、申し訳なさが込み上げてきます。
私と仲が良かった絵里が死んでしまってから、悟志はなにかと私のことを気にかけてくれているのです。
でも私は悟志に本当のことを相談することができません。
もどかしい気持ちでいっぱいになります。
「それ、もしかして動画撮ってんの?」
「あぁ……うん。そう」