ソレが出て来る話を聞かないでください
更に悟志が質問を重ねると、絵里のお母さんは疲れたように「いいえ」と、ため息と共に言葉を吐きだしました。
「なら、史也くんに直接話を聞くとか……」
「それは無理よ」
私の言葉は鋭く遮られてしまいました。
「ど、どうしてですか?」
絵里のお母さんの勢いにたじろぎながら聞くと「あの子も死んだのよ。聞いてない?」と首を傾げられました。
「え、死んだ?」
驚いた声を上げたのは悟志です。
私も信じられなくて口を開けたまま茫然としてしまいました。
「ゴールデンウィークが開けた翌日のことよ。それに絵里の様子もおかしくなっていたから、もしかして感染症を持っていたんじゃないかと思っているの」
「史也くんが、感染症ですか?」
「そうよ。じゃなきゃこんなに立て続けに子供が死ぬなんて考えられない」
「で、でも他のイトコたちは大丈夫なんですよね?」
そう聞くと絵里のお母さんは眉間にシワを寄せて黙り込んでしまいました。
自分の子供と史也くんだけが亡くなっていることがひっかかっている様子でした。
「なら、史也くんに直接話を聞くとか……」
「それは無理よ」
私の言葉は鋭く遮られてしまいました。
「ど、どうしてですか?」
絵里のお母さんの勢いにたじろぎながら聞くと「あの子も死んだのよ。聞いてない?」と首を傾げられました。
「え、死んだ?」
驚いた声を上げたのは悟志です。
私も信じられなくて口を開けたまま茫然としてしまいました。
「ゴールデンウィークが開けた翌日のことよ。それに絵里の様子もおかしくなっていたから、もしかして感染症を持っていたんじゃないかと思っているの」
「史也くんが、感染症ですか?」
「そうよ。じゃなきゃこんなに立て続けに子供が死ぬなんて考えられない」
「で、でも他のイトコたちは大丈夫なんですよね?」
そう聞くと絵里のお母さんは眉間にシワを寄せて黙り込んでしまいました。
自分の子供と史也くんだけが亡くなっていることがひっかかっている様子でした。