ソレが出て来る話を聞かないでください
呪いと聞いてどうして作者に連絡が来たのかピンとくるものがありました。
きっと、作者がホラー作家だからでしょう。

霊感体質の大切な人が幽霊に呪われてしまったため、除霊などを行える人をさがしているのかもしれません。

でも残念ながら作者の書いている作品はすべてフィクション。
作者自身、霊感も少しも持ち合わせてはいません。

今まで1度も幽霊を見たことはないですし、なにかを感じるようなこともありませんでした。

小野彩音さんをガッカリさせてしまうかもしれないと思いましたが、お役目違いであることはハッキリ伝えないといけません。

【ごめんなさい。
あなたの力にはなれそうにありません。
もっと、適切な人を探した方がいいと思います】

少し首を突っ込みたいという気持ちも湧いてきてたので、作者的にも残念な気分でそう送りました。
これでこのメールは終わり。

そう思ったのですが。

【違うんです!
幽霊を撃退する方法はもうわかったんです。
でも、理由があって……】

さっきまで勢いがよかったのに、急に口ごもったようになってしまいました。
もしかしたら、文章では伝えにくいことなのかもしれません。
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