ソレが出て来る話を聞かないでください
初めて小野彩音さんとリモートで会話をしたのは12月26日のことです。
できるだけ早く話を聞いてほしいという彼女の要望に答える形で実現しました。
「はじめまして、小野彩音です」
カメラ越しの彼女は写真で見たのと同じ人物で、ひとまずは安心しました。
ちなみに、小野彩音さんの外見を描写すると、目鼻立ちがクッキリとして堀の深いお顔をした可愛らしい少女です。
まつげも長く、もしかしたら外国の血が混ざっているのかもしれないと感じました。
ですが、ここではそんなことは無関係なので深く質問することはやめておきました。
彼女はひどく焦った様子で、落ち着きなく周囲を見回しています。
大きな目がキョロキョロとあちこち行ったり来たりを繰り返していました。
ですが、彼女の画面背景は海の合成写真になっていたので、どこでリモートしているのかはわかりませんでした。
「はじめまして、西羽咲です。昨日はメッセージくれてありがとうね」
最初は小野彩音さんの緊張をほぐすように気楽な口調でいいました。
それで小野彩音さんが少しだけ笑ってくれました。
でも、その笑みはすぐに消えてしまいました。
「先生、私の話を信じてくれなくてもかまいません。だけど、私が今から話すこと、私が撮った動画の内容を文章にしてくれませんか?」
できるだけ早く話を聞いてほしいという彼女の要望に答える形で実現しました。
「はじめまして、小野彩音です」
カメラ越しの彼女は写真で見たのと同じ人物で、ひとまずは安心しました。
ちなみに、小野彩音さんの外見を描写すると、目鼻立ちがクッキリとして堀の深いお顔をした可愛らしい少女です。
まつげも長く、もしかしたら外国の血が混ざっているのかもしれないと感じました。
ですが、ここではそんなことは無関係なので深く質問することはやめておきました。
彼女はひどく焦った様子で、落ち着きなく周囲を見回しています。
大きな目がキョロキョロとあちこち行ったり来たりを繰り返していました。
ですが、彼女の画面背景は海の合成写真になっていたので、どこでリモートしているのかはわかりませんでした。
「はじめまして、西羽咲です。昨日はメッセージくれてありがとうね」
最初は小野彩音さんの緊張をほぐすように気楽な口調でいいました。
それで小野彩音さんが少しだけ笑ってくれました。
でも、その笑みはすぐに消えてしまいました。
「先生、私の話を信じてくれなくてもかまいません。だけど、私が今から話すこと、私が撮った動画の内容を文章にしてくれませんか?」