B4サイズに魔法をつめて
「師匠、お気を確かに!」

「……それを言うなら、気を落とさないでください、とかじゃない?」

「いや、怒りで我を忘れちゃうかと思って」

「真昼の中の私って、どれだけ短気なんだよ」



呆れてそう言うと、明石 秀人と目が合った。



(あ……)



そういえば、怒りで明石 秀人にケガさせたことがあった。



「まぁ、いいじゃん。この話、やめよ?」
なんて、明石 秀人が言う。



多分、気遣ってくれた。

……優しいところ、あるじゃん。



「まぁ、つらいかもしれないもんね? 塚原さんにとって」
と、冴島くん。



それから、
「……って、なんで『師匠』?」
と、真昼に尋ねる。



「え、あ、そっか。ごめんなさい」



真昼が私を見て謝る。



「ん?」



冴島くんに漫画の話は、していない。

まだどんな人なのかもわからないので、話すと厄介なことになるかもしれない。



(どうしようかな)



「言ってもいいんじゃない?」
と、明石 秀人。
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