足りないよ、白山くん。
それどころか、たまに俺の話が出てくる。
他の人が俺を起こすことについて何か言ってきた時や、俺のことを地頭がいいとか天才だとかいうのに共感を求めてきた時に水野さんは、
「別に減るものじゃないし。それに私も授業受けて欲しいの」
とか
「そんなことないよ、きっと白山くんは家で頑張ってると思う」
なんて言ってるのが聞こえてきて。
不覚にも嬉しいと思ってしまった。
他の人が羨んだり変に嫉妬するばかりの中、そんなことを言われるなんて思ってもみなかったから。
ただ俺の水野さんへの印象がさらに良くなるだけだった。
それなのになんであんな傷があったのか…
……余計に気になっちゃうじゃん。