クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
そして一週間後、私は先生の家に原稿を受け取りにまた向かった。

「先生ー! 集談社の中村でーす!」

インターホンを鳴らす。
やっぱり出てこない。

私は玄関のドアを開けて中に入る。

「お邪魔しますよー!」

二階に向かって大声で叫ぶ。

「聞こえてる」

そう言いながら先生が下りてきた。

「あ、先生」

なんだよちゃんといたんじゃん。

「お邪魔します」

「ん」

先生に続いて階段を登る。

今日も今日とてボサボサだ。
先生は換気扇の下でタバコを咥える。

「できましたか?」

テーブルの上を首で指す。

お、ちゃんと用意されてる。

よし。

今日も部屋は綺麗だ。
やっぱり校正前だけああなるのね。

にしてもあんな言い方れたら勘違いしそう。
君はいいとか、邪魔じゃないとか。

いや勘違いって何よ。

なんか先生と過ごしたりやりとりをしたりすると調子狂うわ。
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