色褪せぬ恋のポラロイド

入籍は日本で行い、挙式はまた日本に帰って来れた時に行うことにした。

そして、カナダ行きが決まった時、静恵さんは「鈴が居なくなってしまうなんて、寂しい。」と泣いてくださった。

「大丈夫ですよ。また慧吾様と一緒に帰国しますから。」
「そうよね、永遠のお別れってわけじゃないものね!鈴、慧吾様の事、頼むわよ?」「はい、もちろんです。」

それから、カナダへ戻る日。

わたしは初めての海外に緊張していた。

そんなわたしの緊張に気付いた慧吾様は「鈴、大丈夫だよ。俺がついてるから。」と言ってくださった。

そうだ、わたしには慧吾様がいる。
大丈夫、大丈夫。

旦那様と奥様にも「鈴、慧吾をお願いね。」とお見送りしていただき、ずっと無言を貫いてきた真吾様には「鈴、幸せにしてもらいなさい。」と言っていただいた。

それから、わたしは慧吾様と共に神城家の運転手さんが運転する車に乗り、空港へ向かった。

神城家から離れることになるなんて、夢にも思っていなかった。

そして、慧吾様との結婚もまだ夢のように思えて仕方なかった。

「鈴。」
「はい。」
「これから、2人で支え合っていこうね。鈴が俺を支えてくれるように、俺も鈴を支えるから。」

慧吾様のお言葉にわたしは心が温かくなり、「はい、ありがとうございます。」と答えると、わたしは慧吾様と異国の地へ向かい、自分の中で生涯、慧吾様に添い遂げる事を誓ったのだった。



―END―


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