私の王子様は弟系プリンス

私のカバンにはチョコが2つ?!

「……どうしよう。私のカバンの中身、大きなチョコと静くんからの命令のチョコと……。チョコで私のカバンの中埋まってる」

私はカバンの中身と睨めっこをしてみる。どう足掻いてもカバンの中身は隙間を開けてはくれない。

私の大きな課題に向き合わなくてはならない。


そう、静くんの命令に従わなくてはならない時間がもう目前なのです。

「そんなにカバンの中身見てどうしたの?篠島さん」

「あ、あ〜。河合くん……」

隣の河合くんはすかさず、私のカバンの中身を見て来た。

「わっ!いいな。篠島さんチョコが2つもある!もしかして、僕にどっちかくれたりする?」

- - - - - ꒰ ♡ ꒱ - - - - -

「映夕っ!映夕!俺やっぱり、映夕のクラス来ちゃった」

と私の帰りのHRが終わりを告げるなり、空いてるドアから静くんが息を切らして声を掛けてきた。
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