佐藤先輩と私(佐藤)が出会ったら
固まるしかない私のおまたの中を、佐藤先輩はさっきよりも何故かゆっくりと撫で始めた。



「ゴム持ってるし、おちんちん少し入れちゃおうか・・・。」



「ぇ・・・それは・・・」



「少しだけ・・・ちょっとだけ・・・。」



「それは・・・ダメですよ・・・。」



「俺は晶のおまたの中におちんちん入れちゃダメ・・・?
俺、本当の”お兄ちゃん"なわけではないから、入れてもいけないことじゃないよ・・・?」



「でも・・・だって・・・」



「誰のおちんちんだったら良いの・・・?
好きな男いる・・・?
好きな男、出来た・・・?」



「それは・・・」



「好きな男が出来たからエッチな子になっちゃったんだ・・・?
バスケよりもサッカーやってる奴の方が好き・・・?
俺みたいなヒョロヒョロな男より、デカい奴の方が好き・・・?」



「あの・・・」



「そいつのおちんちんは入れて欲しいんだ・・・?
そういうこと、考えちゃってる・・・?」



昨日まさに考えていたので、それには黙った。



そしたら、佐藤先輩が凄く怒った顔をした。



凄く、凄く怒った顔をして・・・



私の耳に唇をつけ、苦しそうな声で叫んだ。
小さな小さな声だけど、何でか叫んでいるように聞こえる。



「おちんちん当てるだけ・・・っ。
入れないから・・・、当てるだけ・・・っ。
ちょっと、当てるだけ・・・いい・・・?」



そう叫ばれて・・・



頷いた。



いや、頷こうとした。



だって、私もそのくらいだったらして欲しいと思って・・・。



そのくらいだったら、大丈夫なような気がしてしまって・・・。



でも、絶好調で暴走をしてしまっている佐藤先輩の胸に手を当て、泣きながら押した。



「ヒマリさん・・・に、悪いから・・・。」



「あぁっ、別れる!
速攻で別れるからちょっと待ってて。」



「違うじゃないですか・・・っ。
ヒマリさんが良いんです・・・、私!
佐藤先輩の彼女っ、私はヒマリさんが良いんです・・・っっ!」



私の叫びに佐藤先輩はめちゃくちゃ不満そうな顔をした。
その顔は中学生だった佐藤先輩がよくしていた、”また裏でサボってたのか!?”と言ってくるバスケ部の顧問に見せていた顔のままな気がする。



「だって、ヒマリと付き合ってたら晶のおまたに俺のおちんちんが当てられないじゃん・・・。」



”だって、チビすぎる俺らはゲーム中は見学だけしかさせてくれないじゃん。"



不満そうな顔の後にはいつもそう言って作ったようなニコッという顔で佐藤先輩は顧問に笑っていた。
顧問は佐藤先輩のその笑顔にいつも少し黙り、”頑張って牛乳飲めよ!あんまり筋トレしすぎるなよ!"と、都市伝説のようなアドバイスをしていた。



その時のことを思い出しながら、思わず言ってしまう。



「私には作り笑いのニコッはしないでください・・・。
いつもみたいに、花音ちゃんと話している時みたいに・・・私にも、佐藤先輩のそういう笑顔を見せてください・・・。
もう、ラスト1分・・・。」



でも、私のそのお願いには佐藤先輩は笑ってくれなかった。
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