DEAR 2nd 〜Life〜




「………え、えっと……」





…………。





ま、参った。




今の朝岡さんとの微妙な関係をどう説明したらいいか分かんないや……。






「……………、」






───……や、ヤバイ。

変な汗が………。






「───じゃあさ?


彼氏はいないけど、好きな人はいるって訳だ?」






「……す、好き……っていうか………


憧れの人………だった……かな……?」











“彩”








──────トクン……。







───……頭の中。





朝岡さんが振り向き、

いつものように名前を呼んでくれる。






……そんな姿がふいに浮かんで、胸がときめいた。







「じゃあ~、それってもう好きなんじゃないの~?」




エリカは相変わらず独特な喋り方で首を傾げる。





「……う、うん……。



ずっと憧れてはいたんだけど。



あたし、最近までずっと忘れられなくて引きずってた人がいたから……




………何て言うかね、

そんな曖昧な気持ちで付き合ったりは出来なくて……



気持ち整理中、みたいな感じで……。」







───…そう。



今度は自分から告白したいもの。





……本当は……



朝岡さんがまだあたしを好きでいてくれてるっていう自信はない……。




一度告白断ったことあるし、



“まだ好きでいてくれてる”なんて自惚れは極力思わないようにしたい。





……だから本当はすごくすごく怖い。





でも……ね。






朝岡さんを想うだけで優しい気持ちになれる。




朝岡さんの知らない部分をもっと知りたいって素直に思う。






朝岡さんと………




出来たら深い仲になれたらなぁ……




なんて……。




そんな恥ずかしいことも、最近は思うようになった。






……つまりね、朝岡さんはもうあたしの心の半分以上のスペースを占領してるの。






これはもう……





好き………





………なのかな……?



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