DEAR 2nd 〜Life〜
「これ?うーん…
どこだったかなぁ……
でも多分CECILだったと思う。」
「───CECIL!?!?
マキもよくCECIL行くよーっ!!!!」
「あ、ホント?」
「うんっ!!!!
ねぇ彩、じゃあ一緒に買い物行こうよ!!」
「うん、いいよ♪」
「やった♪
じゃ、約束ねっ♪」
「うん、約束♪」
───…ニコッ♪
マキは笑顔が可愛い。
……何となくだけど、あたしと似てる。
高校の時は、性格とか全く正反対のナナと一緒で楽しかったけど。
自分と似てる子と仲良くなるのもまたいいもんだぁ……って思ったりした。
「───ねぇ彩っ!
じゃあ明日とか空いてる?
ミユもエリカも空いてるみたいだから、学校終わったらみんなで行こうよ♪」
「うん、いいよ♪」
あたしがそう返事を返した瞬間、
────ヴーヴー……
─────ドキ……。
この時間、必ず鳴るケータイに胸がときめく。
だって、ね。
【受信メール】
'*/04/28 13:20
from:朝岡さん
RE:
───────────
今みんなで昼飯食い終わったとこ♪
午後からも授業頑張れ♪
俺は今から発声練習して歌ってくるよ✨
……誰かさんを頭に思い浮かべながら歌おうかな♪
-END-
─────にやっ……。
誰かって。
その誰かに立候補しちゃっていいの?
……………。
いやーっ!!!!!!!
ヤバい~!!!!!
にやけちゃう~!!
どうしよう~!!!!
「────何ニヤニヤしてるの~っっ??」
「────ひやぁっ!!!!」
急にエリカが視界に現れ、持っていたケータイが軽く宙に浮いた。
び、びっくりしたぁ……。
────ドキドキドキ…。
二重のドキドキを一気に体が襲い、心臓が高鳴る。
「───その慌てっぷりは彼氏だろー?」
────ドキッ!
「───…ちっ、違うよ!!!!彼氏じゃないもん!」
「……ふぅーん?」
ミユに試すように見つめられ、変な汗が流れる。
……ま、間違った事は言ってないよね、うん。
「───じゃあ好きな人はいる~?」
「───えっ…」
すかさず入ったエリカの質問に、またもや冷や汗が流れた。