DEAR 2nd 〜Life〜
息が
出来ない
「───~~~~ッ……!!…」
こんなに切なくて
こんなに苦しくて
こんなに胸が震えるキスは初めてだった。
「─────……っ……」
───…ねぇ本当は
朝岡さんとね、キスするのが夢だった。
こんな事するのも夢だった。
ずっとずっと
夢見てたんだよ
───でも今は違う感情があたしを渦巻く。
マキにも同じ事したの?
マキにあたしを重ねたの?
マキもあなたを知ってるの?
マキは────……
マキも────……
────その時だった。
“みんな聞いてぇ~!!!!
マキ、彩に朝岡さん盗られちゃったぁ~”
“マジ!?!?最低最悪!!”
“でしょ~!?!?
次はどうお返ししようかなぁ~…”
───脳内で彼女達に言われた言葉。
“泥棒”
“返せ”
“消えろ”
次々にそんな言葉を吐かれて輪に囲まれ、恐怖に怯えている自分が脳裏に浮かぶ。
「─────…~~~…ッ」
“泥棒”
違う
“返せ”
あたし盗ったりなんかしてない
“消えろ”
「───…ッ…!!!!!!」
嫌だ
怖い
次は何されるの?
怖い
怖い─────!!!!!
━━━━━━ガリッ!
「…っ!」
血の味がした瞬間に唇が離れて
………気が付くと
──────ツー…
朝岡さんの唇から血が流れていた。