DEAR 2nd 〜Life〜
何度目を凝らしても
────カラン♪
グラスを揺らして、余裕の笑みで笑う朝岡さんの姿が……。
「……」
───嘘でしょ!?!?
何で!?!?
何で朝岡さんがここにいるの!?!?
…って言ってやりたいんだけど、言葉にならない未完成の空気がパクパクと口から漏れる。
───もう!!
何が何で一体全体どうなってるって言うのよ!!!!
「───…愛美ちゃん?
どうかしたの?」
ヘルプについてる麗奈ちゃんが不思議そうに見つめて来て、あたしはやっと我に返った。
「…い、いや別に…」
テンパりながら返事を返すあたしを見て、朝岡さんはくすくすと意味ありげに笑ってる。
~~~~~っ…
っかーっ!!!!!
もう!!!!
からかうのにも程があるでしょうが!!!!
大体何だ!
いきなり現れてあたしの余裕ない姿見て笑いに来たの!?!?
「───…どうかした?
“愛美ちゃん”?」
「…っ…、」
……も……
もう怒った!!!!
怒ったからね!
そっちがそう来るならこっちだって──…
「───ご指名ありがとうございます。
当店ナンバー2の愛美と申します。」
────ニコッ。
あたしは名刺を差し出し、朝岡さんの隣に腰かけた。
「───…どーも♪」
朝岡さんも朝岡さんで白々しい笑顔であたしから名刺を受け取る。
……瞬間二人の間に火花が散ったような気がするけど、それは気のせいと言えば気のせいだ。
本当は文句と質問をぶっ放したいけど、周りには沢山のキャストに嬢がいる。
一応仕事は仕事。
いくら朝岡さんといえど、お客として入店されたんだから、お客様として対応しなきゃならないし
当然──…、
あたしと朝岡さんが恋人同士だって事も、いろいろとややこしいから暴露は出来ない。
…だから
「───お名前。伺ってもよろしいですか?」
「……朝岡。
───朝岡 純。」
「──…じゃあ朝岡様。
初めまして♪」
お互いにこやかに笑い合い、二人の間によく分からない関係が成り立った。