DEAR 2nd 〜Life〜



華恋ちゃんが接客しているテーブルには、これまたまさかの紅メンバーが。




…う、嘘だ……





「───でもまさか皆さんが華恋ちゃんと同じ大学なんて奇遇ですねぇっ♪」






────…カラカラ…



儷奈ちゃんがマドラーでグラスを掻き混ぜながら笑いかけ、あたしはまたもやフリーズしてしまう。





……そ、そうか…



そういうこと……



そういうことね。




華恋ちゃん、朝岡さんと同じ音大に通ってるんだもんね。



しかも彼女確か紅のファンだったよね。




……そりゃ営業かけて来たらあたしにも繋がっちゃうよね。






───はぁぁぁ……。





あたしはここでも無邪気ないっちゃんと



落ち着いて笑顔を振り撒くゴローちゃん、


それにひたすら無言でお酒を飲み続けるマリアを見て、思わず顔が引きつってしまった。





うぅっ。


何でこんな事に……




あたしは落ち着ける余裕もなく、ただボロが出ないようにと祈り続けるばかり。






───だけど……







────フワッ……






久しぶりに香る朝岡さんの香水があたしを平常に保ってくれない。




朝岡さんの姿だってまともに見る事出来ないし、目すら合わせられない。



視界にちょっとだけ映る朝岡さんの手首と足だけで、簡単にあたしの心臓を乱してしまう。




……あたし相当この人の事が好きなんだなって思うんだけど





「朝岡さんってお酒強いですねぇっ♪」




「んー…そうやね。

酔った事ないしなぁ。」




「じゃあどんどん飲んじゃってくださいっ♪」







「……」





やだなぁ……。



儷奈ちゃんとあんま仲良くならないで欲しいな…。




一応あたしの彼氏なのになぁ……。






…何でだろ。




すごい胸がモヤモヤする。




久しぶりで会えてすごく嬉しいのに、



距離はこんなに近いのに




でもすごい朝岡さんを遠くに感じて





───寂しいな…。






────カラカラ…






あたしはカクテルを回しながら、ぼーっと俯いていた。




……その時だった。







「───朝岡さんってぇ…



彼女、いらっしゃるんですか?」






儷奈ちゃんが意味ありげにそう尋ねたのは。

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