DEAR 2nd 〜Life〜
───…その後、車は渋滞に巻き込まれる事もなく。
途中休憩したり、会話を弾ませながら、あっという間に車は大学へと到着した。
「───到着ー♪」
「───わぁぁっ!
広ーいっ~~~~!!!」
───…広大な土地、
加えて溢れんばかりの人混み。
しかも、今日は学園祭当日ということで、構内はお祭りカラー一色だった。
───…ここが大学…。
朝岡さんが毎日通ってる大学………。
めまぐるしく行き交う人々、どこまでも並ぶ店。
ザワつきや色んな音が、何も気にしなくても勝手に耳に入ってくる。
「すごーい……っ!」
見るもの全てが真新しくて、忙しく視線をきょろきょろしていると、
「───純くーんっ!
今日歌うんでしょー?」
───…遠くの方から、
数人の女の人達が朝岡さんに手を降って声を掛けて来た。
「おー、もちろん!♪」
「楽しみにしてるねー!♪頑張ってー!♪」
───…朝岡さんが手を振り返すのを横で見ていて、
……あぁ、これが朝岡さんの生活なんだなぁっ……て。
なんかね、くすぐったくて新鮮な感じがしたの。
「──あー…。
やっぱり今日は人ハンパないなぁ……
───よしっ!
彩こっちおいで。」
「────えっ?!」
━━━━━━グイッ!
「───…わっ……」
急に手を握られて走り始めた朝岡さんに、戸惑いさえ付いていけない。
「……っ」
………繋いだ手。
ごったがいする人波も、
この手があれば大丈夫だった。