DEAR 2nd 〜Life〜
「───…でねでねっ!
純はご存知ボーカリスト!
んでもって、我らがリーダーなのっ!
超~~~鬼で有名なんだけど、純がいるからオレらが成り立つんだよっ!♪」
「……………壱?
お前“鬼”は余計な一言やぞ?」
「……えっ、……キャー!!
ごめんなさいごめんなさい~っ!!!!許して純!
今のはほんの可愛いジョークのつもりだったんだよ!」
「嘘つけ思いっきり本気やったやろうがこの猿!!」
「キャー!!!!やっぱり鬼~っっ!!!魔王~~っっ!!!化け物~っっ!!」
「お前今どさくさに紛れて何て言うた!?!?待てコラ!!!!!!」
─────バタバタ!
いっちゃんは逃げ回り、
朝岡さんは追いかけ回し──…
二人が目の前でそうやってバタバタしているのを見て、
「……ふふっ……」
思わず笑ってしまったのは言う間でもなかった。
「……壱はね、いつもあぁやって純かマリアにいじられてるんだよ。」
ゴローちゃんがいつの間にかあたしの横に立ち、同じ光景を見ていた。
「……素敵ですね……。
───…あ……
そういえば、バンドの名前は何なんですか?」
そういや聞いてなかったような……。
「─────…紅。」
……………え?
───今の声…………。
「────“紅”って書いて、“くれない”って読むの。
───不死鳥や鳳凰のように、永遠に光り放つ存在であり続けるって意味。」
「………マリアさん……」
初めて聞いたマリアさんの声……
綺麗でビックリした……。
「──“紅”………。
とっても素敵なバンド名ですね…!」
あたしがそう言うと、再びマリアさんはプイッとあっちを向いてしまったが……。
話してくれたことが嬉しくて嬉しくて──…。
しばらく、その横顔を見つめては目を離せないでいた。