DEAR 2nd 〜Life〜



───…何曲くらい、朝岡さんの歌を聞いていたのだろう。








「────紅~!!!!」




「────純くーん!!!!」









しばらくすると、

朝岡さんはみんなの歓声に答えながらドラムの傍に歩いていき、







━━━━━━パチン!






片手を上げているマリアさんと手を叩いた。






───まるでバトンタッチするかのように。







────…あれ……?





まさか────……









──────カツン…






カツン──────……








─────スッ……








……予想通り。






ステージの中央には、マリアさんがスポットライトを浴びていた。








「━━━━マリア~っ!」










──────フッ……







みんなの歓声に、

さっきよりさらにロックな衣装に身を包んだマリアさんは妖艶に笑い









「────Welcome to 紅's Party!




Let's sing a song together!」







━━━━━ワァァァッ…!







───えっ…………





まさか





まさか────…?









「──────…」








───そう。






今度は





マリアさんが美しい歌声を響かせたんだ──……。




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