トップシークレット
「んじゃ午前の授業は終わりな~」

「腹へったー!なぁ鳴海、今日学食行かね!?」

「いえ、私は弁当があるので」

「え、すご!亮くん手作り!?」

「……ええ、まあ……」

あの亮くんが手作りのお弁当だなんて……良すぎる、料理男子とか良すぎて無理最高。露骨に瞳をキラキラ輝かせてるわたし。

「じゃ、私はこれで」

「え、あ、ちょっ……えぇ……?」

結局逃げられてしまった、無念。なーんて諦めるわけにはいかない、今日こそ追い詰めてやるって決めたんだもん。絶っ対に逃がしてやんないんだから!

「ごめん流星くん!わたし亮くん取っ捕まえてくるわ!」

「お、じゃあ僕も手伝おうか!?」

「いや、大丈夫!学食に多分氷室先輩達いると思うから奢ってもらいなよ~」

「うおっ、マジか!んじゃ後で、頑張ってな!」

「うん、頑張る!」

この際お昼ご飯なんて後回し、三度の飯より亮くんと話したい!その一心で廊下を爆走するわたし。

血眼になって亮くんを探してるけどいない、いない、いない、いない!ダメだ、亮くんがどこにもいない!さすがスカウト入学、隠れるのも巧いな。もう亮くん不足すぎて死ぬぞわたし、いいの?ヒロイン不在になるけどいいのかな!?

わたしは亮くんを求めてS専の敷地内を餓えたゾンビのように徘徊していた。鳴海亮、鳴海亮をくれ、鳴海亮と会話をさせてくれ。

「くっそ……残るは屋上か」

さっきも見たんだけど、もう屋上しかありえないもん。男子トイレだってその辺にいた人に確認してもらったし、めちゃくちゃドン引きされたけど。

・・・あ、いた、いたいたぁ!わたしの探し求めていた財宝、じゃなくて人物が屋上に!
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